2010年07月18日
聞き取り調査?
先週のこと、孫のお守りでバタバタしていると、電話がなりました。
県の畜産担当の所から「種雄牛について、どう思うか?」と質問。「その他に望む事は?」と。
全農家対象なのか、サンプル調査なのか・・・判らないけれど。
夫は、あいにくお昼寝中・・・私が答えても良いそうだ。
同じように被災した農家でも、立場や経営形態で 思いは様々のはず。だれもが、移動制限解除を待ち望んでいるし 県外の畜産農家さんもきびしい考えを持っているかも。。。
とっさに模範解答を、頭の中で作ろうとした・・・けど、やめた。
個人的な考えを言って良いそうだ。
少数意見かもしれないけれど、言ってみた。
「もう、これ以上殺さないでほしい」 「何十年も掛かったかも知れない努力を消さないでほしい」
「種牛は多い方が良い」「うちの牛が殺処分されたからと言って、種雄牛が生き残っても不公平とは思わない」・・・あんまり自分の気持ちの通りにしゃべったら声が震えてきた。
色んな考えがあるでしょう。みんな生活が掛かっています。複合経営で小規模繁殖農家の私の意見は、きっと甘いと言われそうですが。
昼寝中と思っていた夫が電話の傍にいた。
ワクチン接種って、なんで10キロ圏内なのだろう・・・10キロの根拠は?
20キロ圏内は 家畜の空白地帯の予定だったな・・・断念されたけど。
なぜ20キロ?
次々と出てくる疑問に、国や県はいつか答えてくれるのかな?

一斉消毒後の新太のへや。
県の畜産担当の所から「種雄牛について、どう思うか?」と質問。「その他に望む事は?」と。
全農家対象なのか、サンプル調査なのか・・・判らないけれど。
夫は、あいにくお昼寝中・・・私が答えても良いそうだ。
同じように被災した農家でも、立場や経営形態で 思いは様々のはず。だれもが、移動制限解除を待ち望んでいるし 県外の畜産農家さんもきびしい考えを持っているかも。。。
とっさに模範解答を、頭の中で作ろうとした・・・けど、やめた。
個人的な考えを言って良いそうだ。
少数意見かもしれないけれど、言ってみた。
「もう、これ以上殺さないでほしい」 「何十年も掛かったかも知れない努力を消さないでほしい」
「種牛は多い方が良い」「うちの牛が殺処分されたからと言って、種雄牛が生き残っても不公平とは思わない」・・・あんまり自分の気持ちの通りにしゃべったら声が震えてきた。
色んな考えがあるでしょう。みんな生活が掛かっています。複合経営で小規模繁殖農家の私の意見は、きっと甘いと言われそうですが。
昼寝中と思っていた夫が電話の傍にいた。
ワクチン接種って、なんで10キロ圏内なのだろう・・・10キロの根拠は?
20キロ圏内は 家畜の空白地帯の予定だったな・・・断念されたけど。
なぜ20キロ?
次々と出てくる疑問に、国や県はいつか答えてくれるのかな?
一斉消毒後の新太のへや。
2010年07月13日
田んぼの土
体調を崩したり、孫のお守りをしていたりで、あっと言う間に数日が過ぎていました・・・
今夜は、新聞を4~5日分まとめて読んだり、溜まった作業日誌の記入や、郵便物の整理やら・・・
それで3日ほど前になりますが、田んぼに行ってみると ちょっと見ない間に随分株がしっかりしていました。植えた時は、低温と日照不足で、頼りなさそうだったんですが。
知人の米作農家さんから「よく出来てる」と誉められて、ちょっと嬉しい
てんとうむし夫が腰を痛めてからは、自家用に作る1反だけですが、ずっと農薬も化学肥料も使っていません。
堆肥やボカシ肥を、少しだけ入れています。(我が家の牛たちが 堆肥作りのパートナーでした)
田んぼの土は、トロトロしています

株は たくましいです・・・

まあ、稲刈りが済まないと 出来具合は判りませんね。
ジャンボタニシも泳いでいました。
今夜は、新聞を4~5日分まとめて読んだり、溜まった作業日誌の記入や、郵便物の整理やら・・・
それで3日ほど前になりますが、田んぼに行ってみると ちょっと見ない間に随分株がしっかりしていました。植えた時は、低温と日照不足で、頼りなさそうだったんですが。
知人の米作農家さんから「よく出来てる」と誉められて、ちょっと嬉しい

てんとうむし夫が腰を痛めてからは、自家用に作る1反だけですが、ずっと農薬も化学肥料も使っていません。
堆肥やボカシ肥を、少しだけ入れています。(我が家の牛たちが 堆肥作りのパートナーでした)
田んぼの土は、トロトロしています
株は たくましいです・・・
まあ、稲刈りが済まないと 出来具合は判りませんね。
ジャンボタニシも泳いでいました。
2010年07月05日
フン落し
友人が飼っていた ペットのような豚1頭。 ワクチン接種をしていたので、先月29日がお別れの日だったそうです・・・
広い所で自由に育った豚くん(あれ? 女の子かも)板の囲いもはね飛ばし、逃げて逃げて作業の皆さんを驚かせたらしい。 「まるで、イノシシだ」と。
「簡単に殺されるより いいかな・・・」と飼い主さんが言ってましたが。。。
なんとも、言葉にならない。 居なくなってしまったのだ
7月2日 役場から連絡があり、消毒資材を受取りに行く。
消石灰と炭酸ソーダとブルーシート

今までだって 掃除や消毒はしてるけど、今回はあとひと踏ん張りの一斉消毒!

消毒手順が指示された紙。「壁や床、柱に付着した畜ふんなどを可能な限り取り除く」と書いてある。
壁のフン・・・前に角スコでガリガリ削ってあるので、今度はセメントを塗る時のコテで削ってみた。
4パーセント炭酸ソーダで湿らせて、ガリガリと。
みみこの部屋 新太の部屋 ふゆこの部屋・・・立ったりしゃがんだりして、削る。
取れる取れる、壁のフン。
みんなが此処に居た証明が一緒に削られる。懐かしいフンとおしっこと牛の匂い。。。
この牛小屋を建てた時の事を思い出す。夫も私も大工さんも若かった。全部の部屋が満杯になったら・・・とウキウキして、牛小屋を作った。
子牛のせりは宝くじ以上の夢と希望を与えてくれた。(実際は、色々な支払いで、あっという間に消えたけど)
「可能な限り取り除く・・・」まだまだ削れば出てきそう。。。
第1回の消毒は15日までだそうです。
久しぶりに、身体に牛の匂いが染み付いていました。
広い所で自由に育った豚くん(あれ? 女の子かも)板の囲いもはね飛ばし、逃げて逃げて作業の皆さんを驚かせたらしい。 「まるで、イノシシだ」と。
「簡単に殺されるより いいかな・・・」と飼い主さんが言ってましたが。。。
なんとも、言葉にならない。 居なくなってしまったのだ
7月2日 役場から連絡があり、消毒資材を受取りに行く。
消石灰と炭酸ソーダとブルーシート
今までだって 掃除や消毒はしてるけど、今回はあとひと踏ん張りの一斉消毒!
消毒手順が指示された紙。「壁や床、柱に付着した畜ふんなどを可能な限り取り除く」と書いてある。
壁のフン・・・前に角スコでガリガリ削ってあるので、今度はセメントを塗る時のコテで削ってみた。
4パーセント炭酸ソーダで湿らせて、ガリガリと。
みみこの部屋 新太の部屋 ふゆこの部屋・・・立ったりしゃがんだりして、削る。
取れる取れる、壁のフン。
みんなが此処に居た証明が一緒に削られる。懐かしいフンとおしっこと牛の匂い。。。
この牛小屋を建てた時の事を思い出す。夫も私も大工さんも若かった。全部の部屋が満杯になったら・・・とウキウキして、牛小屋を作った。
子牛のせりは宝くじ以上の夢と希望を与えてくれた。(実際は、色々な支払いで、あっという間に消えたけど)
「可能な限り取り除く・・・」まだまだ削れば出てきそう。。。
第1回の消毒は15日までだそうです。
久しぶりに、身体に牛の匂いが染み付いていました。
2010年06月26日
あなぐま 再び
梅雨空の下、トウモロコシが収穫時期を迎えました。

ところが、23日には 何者かに・・・

毎年お世話になっている 猟友会の方に被害現場を見ていただく。
「これは、まちがいなくアナグマじゃねー。足跡がいっぱい付いてるが」
「え~っ どこに足跡が・・・?」
私たち素人には判りませんでしたが 猟友会のNさんが指差す所を見ると、かわいい(?)ちいさな足跡がそこらじゅうに付いていました。
あなぐまは 電柵にそって歩いて、電線に触れずに入れそうなところを探して侵入した様子でした。
意外と、頭も良さそうです。
電線を、アナグマの足に触れるように下げました。

これで安心。。。
ところが、翌日 また侵入・・・
被害は少しでしたが。。。 きっとビリビリ痺れながらでも、我が家の甘くて美味しいトウモロコシを食べずにはいられないのでしょう。
あしたはビリッと、強烈なお仕置きができますように・・・
今日、偶然に 古新聞の見出しに目が留まった。
2010年2月4日 「ハイチ大地震 死者は20万人以上」
「ダルフール紛争 死者30万人」
以前より 解かる。。。20万、30万がどれ程沢山なのかが。
災害や戦争で苦しむ人のなんと多い事か・・・
牛たちを送り出してから、2週間程になります。
毎朝 「ああ いないんだ・・・」と、心でつぶやいてから起きるのが習慣になりました。
ところが、23日には 何者かに・・・
毎年お世話になっている 猟友会の方に被害現場を見ていただく。
「これは、まちがいなくアナグマじゃねー。足跡がいっぱい付いてるが」
「え~っ どこに足跡が・・・?」
私たち素人には判りませんでしたが 猟友会のNさんが指差す所を見ると、かわいい(?)ちいさな足跡がそこらじゅうに付いていました。
あなぐまは 電柵にそって歩いて、電線に触れずに入れそうなところを探して侵入した様子でした。
意外と、頭も良さそうです。
電線を、アナグマの足に触れるように下げました。
これで安心。。。
ところが、翌日 また侵入・・・
被害は少しでしたが。。。 きっとビリビリ痺れながらでも、我が家の甘くて美味しいトウモロコシを食べずにはいられないのでしょう。
あしたはビリッと、強烈なお仕置きができますように・・・
今日、偶然に 古新聞の見出しに目が留まった。
2010年2月4日 「ハイチ大地震 死者は20万人以上」
「ダルフール紛争 死者30万人」
以前より 解かる。。。20万、30万がどれ程沢山なのかが。
災害や戦争で苦しむ人のなんと多い事か・・・
牛たちを送り出してから、2週間程になります。
毎朝 「ああ いないんだ・・・」と、心でつぶやいてから起きるのが習慣になりました。
2010年06月20日
不在
今日(19日)の新聞に、発生自治体ごとの状況が表であらわされていた。
ワクチン接種をした牛、豚さんがまだまだたくさん残っている。。。 これから、私と同じような思いをする農家さんが、まだまだたくさんいらっしゃるのか・・・
守るべきものがいなくなり、消毒作業にも力が入らない。 けれど 今、白装束の獣医さんや、畜産関係の方、役場の方たちが大変な思いで、あの作業を遂行されていると思うと、気力を萎えさせるような泣き言は言えません。
やっぱり 消毒を続けようと、牛小屋にクレンテを撒布。
ふゆこの部屋・・・

新太の部屋・・・

みみこの部屋・・・

もう、誰もいません。
「不在」を受け入れられない・・・あっ、これも泣き言か?
牛小屋から、畑を見る

みみこ ふゆこ 新太、いつも畑で働く私たちをこんな風に見ていたんだね。
あっ、また泣き言か?
もうこれ以上悲しむ農家を出さないように 消毒を頑張らないと・・・
以前読んだあの本・・・「いのちの初夜」(北条民夫著) あの本を読んだ時と同じやり場のない感情が、またもやもやと溢れてきた。 牛は牛らしく、人は人らしく、生きたい!!!
ワクチン接種をした牛、豚さんがまだまだたくさん残っている。。。 これから、私と同じような思いをする農家さんが、まだまだたくさんいらっしゃるのか・・・
守るべきものがいなくなり、消毒作業にも力が入らない。 けれど 今、白装束の獣医さんや、畜産関係の方、役場の方たちが大変な思いで、あの作業を遂行されていると思うと、気力を萎えさせるような泣き言は言えません。
やっぱり 消毒を続けようと、牛小屋にクレンテを撒布。
ふゆこの部屋・・・
新太の部屋・・・
みみこの部屋・・・
もう、誰もいません。
「不在」を受け入れられない・・・あっ、これも泣き言か?
牛小屋から、畑を見る
みみこ ふゆこ 新太、いつも畑で働く私たちをこんな風に見ていたんだね。
あっ、また泣き言か?
もうこれ以上悲しむ農家を出さないように 消毒を頑張らないと・・・
以前読んだあの本・・・「いのちの初夜」(北条民夫著) あの本を読んだ時と同じやり場のない感情が、またもやもやと溢れてきた。 牛は牛らしく、人は人らしく、生きたい!!!
2010年06月15日
牛のいる生活 その6
牛のいる生活も 今日(14日)で最後です。
朝、白装束の方2名 泣きそうな顔をして健康チェックに来られました。
「もうすぐ、牛を積みに来ます」と。
仏壇にお茶、お水、必ず帰って来ますようにと手を合わせる。
間もなく、白装束の方1名到着。
開口一番「牛は大丈夫だから。先にトランキライザーを打つから、苦しんだり 暴れたりしないからね」と。
よく見れば、私たちのよーく知ってる人、先輩の牛飼いさん。以前「だれだって、自分で幕は引きたくないさ」と言った人でした。
「あれ~ いつからやってるんですか?」(口蹄疫を終息させる 強い思いがなければ こんなつらい仕事できないでしょう)
「え~、どのくらいかな・・・」(と考えている)
「考えんといかんぐらい前から?!」
「そうよ、もう仕事がないし・・」(今は牛は居ないけれど、やはり畜産関係の仕事ですからね)
「牛は、バカじゃないから、もう判っているよ」とも・・・(それは、私たちも判っています)
しばらく待っていると、消毒車とトラックの本隊が来る。
白い服やら、作業服やら5名ほど。
名前は判らなかったけれど、やはり牛飼いさんがいらっしゃいました。(明日が 自分の牛の予定日なのだとか)
その方が「あんたの所は頭数が少ないから大して辛くないじゃろ」と言われて悔しい思いをしたと言ってました。
その場に居た全員で「なんてひどい! 牛を手放す悔しさ、辛さは頭数とは関係ないのに」 「やっぱり、牛を飼ったもんじゃないと判らんのじゃろ」と口々に言いました。
トラックに みみこ ふゆこ 新太を乗せる。もちろん簡単には乗らない。みんな判っているのだから。
最期を見届けるのが畜主の務め。夫は、トラックの後を付いて行くつもりでしたが、その場に居た全員が「来なくていい」と言う。
花束を白い服の方に託す

気丈な母が泣いている。
夜、19年分の血統書、受精カード 出生届けを部屋にならべてみる。
19年で8頭の母牛と出会った。みみことふゆこは姉妹。ふたりとも我が家で産まれて育った。
その母牛の はなこも我が家で産まれた。はなこの母牛 第5はつひめが我が家にやって来たのは平成7年。 おおきな おおきな牛だった。大きな口、のんびりした性格、ひとめで気に入った。
いづれ別れは来るけれど、こうやって命をつないできた。。。
他にも 大好きな牛がいたけれど、高齢出産だったり、あるいは 女の子が産まれなかったりして後継牛を残せなかった。
空っぽの牛小屋。無念。
夫はもう牛は飼いたくないと言っている・・・
私は、みみこと ふゆこと 新太のために またやりたいと思うけれど・・・
19年間の牛のいる生活が とても とても幸せだったと思う。
朝、白装束の方2名 泣きそうな顔をして健康チェックに来られました。
「もうすぐ、牛を積みに来ます」と。
仏壇にお茶、お水、必ず帰って来ますようにと手を合わせる。
間もなく、白装束の方1名到着。
開口一番「牛は大丈夫だから。先にトランキライザーを打つから、苦しんだり 暴れたりしないからね」と。
よく見れば、私たちのよーく知ってる人、先輩の牛飼いさん。以前「だれだって、自分で幕は引きたくないさ」と言った人でした。
「あれ~ いつからやってるんですか?」(口蹄疫を終息させる 強い思いがなければ こんなつらい仕事できないでしょう)
「え~、どのくらいかな・・・」(と考えている)
「考えんといかんぐらい前から?!」
「そうよ、もう仕事がないし・・」(今は牛は居ないけれど、やはり畜産関係の仕事ですからね)
「牛は、バカじゃないから、もう判っているよ」とも・・・(それは、私たちも判っています)
しばらく待っていると、消毒車とトラックの本隊が来る。
白い服やら、作業服やら5名ほど。
名前は判らなかったけれど、やはり牛飼いさんがいらっしゃいました。(明日が 自分の牛の予定日なのだとか)
その方が「あんたの所は頭数が少ないから大して辛くないじゃろ」と言われて悔しい思いをしたと言ってました。
その場に居た全員で「なんてひどい! 牛を手放す悔しさ、辛さは頭数とは関係ないのに」 「やっぱり、牛を飼ったもんじゃないと判らんのじゃろ」と口々に言いました。
トラックに みみこ ふゆこ 新太を乗せる。もちろん簡単には乗らない。みんな判っているのだから。
最期を見届けるのが畜主の務め。夫は、トラックの後を付いて行くつもりでしたが、その場に居た全員が「来なくていい」と言う。
花束を白い服の方に託す
気丈な母が泣いている。
夜、19年分の血統書、受精カード 出生届けを部屋にならべてみる。
19年で8頭の母牛と出会った。みみことふゆこは姉妹。ふたりとも我が家で産まれて育った。
その母牛の はなこも我が家で産まれた。はなこの母牛 第5はつひめが我が家にやって来たのは平成7年。 おおきな おおきな牛だった。大きな口、のんびりした性格、ひとめで気に入った。
いづれ別れは来るけれど、こうやって命をつないできた。。。
他にも 大好きな牛がいたけれど、高齢出産だったり、あるいは 女の子が産まれなかったりして後継牛を残せなかった。
空っぽの牛小屋。無念。
夫はもう牛は飼いたくないと言っている・・・
私は、みみこと ふゆこと 新太のために またやりたいと思うけれど・・・
19年間の牛のいる生活が とても とても幸せだったと思う。
2010年06月11日
牛のいる生活 その5
食酢と竹酢液で、牛の体や青草、牛床の消毒。 消石灰で私道の消毒。 ソーダでマットの消毒。
今朝は噴霧器で 運動場にも竹酢液を撒いていたら、みみこが出てきてじっと私を見ていました。
みみこと目が合ったので、微笑んだつもり・・・
昨日から 私たちの町でもワクチン接種した牛さん 豚さんに対して始まりました。
当然 事前に説明とか、あるのかな? と思っていましたが・・・ない!
役場に電話をすればいいのでしょうが、怖くて電話ができません。
先ず ご近所の牛農家さんに電話をして色々教えてもらいました。
「いよいよ、ですね・・・」
「それまで、可愛がろうね」
ご近所さんに勇気をもらったので、ようやく役場に電話。
皆さん初めての事なので、一日にどれだけ進むのか判らなかったけれど、二日経ったので少し予測できるようになったとの事。用地確保や、お天気を見ながら日が近づいたら連絡があるそうです。
〇〇さんは、昨日だったらしい。 △△さんは今日。
先に済まされた方たちが、手伝いに来てくださるそうです。(こんな思いをした後で、まだ引き続き作業を手伝ってくださるとは。。。)
その話を聞いて、また たくさんの牛農家さん、豚農家さんからも勇気をもらいました。

19年・・・牛たちと暮らした日々があります。
今朝は噴霧器で 運動場にも竹酢液を撒いていたら、みみこが出てきてじっと私を見ていました。
みみこと目が合ったので、微笑んだつもり・・・
昨日から 私たちの町でもワクチン接種した牛さん 豚さんに対して始まりました。
当然 事前に説明とか、あるのかな? と思っていましたが・・・ない!
役場に電話をすればいいのでしょうが、怖くて電話ができません。
先ず ご近所の牛農家さんに電話をして色々教えてもらいました。
「いよいよ、ですね・・・」
「それまで、可愛がろうね」
ご近所さんに勇気をもらったので、ようやく役場に電話。
皆さん初めての事なので、一日にどれだけ進むのか判らなかったけれど、二日経ったので少し予測できるようになったとの事。用地確保や、お天気を見ながら日が近づいたら連絡があるそうです。
〇〇さんは、昨日だったらしい。 △△さんは今日。
先に済まされた方たちが、手伝いに来てくださるそうです。(こんな思いをした後で、まだ引き続き作業を手伝ってくださるとは。。。)
その話を聞いて、また たくさんの牛農家さん、豚農家さんからも勇気をもらいました。
19年・・・牛たちと暮らした日々があります。
2010年05月28日
ブリューゲルの絵
野菜の出荷と販売、配達を中止してから2週間が経ちます。
車での移動で、口蹄疫のウイルスを運んだり、もって帰ったりしないためです。
畑では、ソラマメ グリンピース スナックエンドウ ルッコラ ほうれんそう・・・等が収穫時期を逸して 硬くなったり トウ立ちしたり。
野菜による収入はストップ。。。 牛と豚の畜産農家さんと同じ状況です。
けれど この辛い状況の中、ブログのコメントで、また ファックスやハガキ、電話でたくさんの方から励ましの言葉をいただきました。 本当にありがとうございます!!!
「私たちは独りじゃないんだ」そう思って毎日を過ごす事が出来ました。
『野菜の配達が無理なら、取りに行くよ』 『野菜 待ってるから・・・』 そんな言葉もかけてもらい
ただもう、感謝 感謝・・・です。
「もう少ししたら、また野菜もって行きます!」そう答えました。
でも、その前に、考えたくもない事が。
これが、現実。 間もなく我が家にも訪れること。
強い風の吹いた日、近所で養豚農家さんの・・・。(感染はしていなくても、自主的に始めたそうです)豚さんの声がずっと聞こえました。次の日も。
肥育農家さんも・・・。
役場から来られて 土地の確認や、隣接地の場合の同意の件 穴の掘り方 色々聞かされました。
夫は田んぼに行ってたので 私ひとりでした。
「もう、吐きそう 倒れそう」と思いながら聞きました。
聞かなければならないこと、知らなければならないことです。
今、カラスがいないでしょ?
あ、そう言えばいませんね
みんな、川南に行ってるようです。
(覚悟せよ・・・ということか?)
ゆうべ、久しぶりにブリューゲルの絵をみました。と言っても画集なんて持ってませんが。
我が家の本棚の「野間 宏集」の巻頭に『狂女(悪女)フリート』と言うタイトルの絵が載っているのです。

「絵は 自分が感じたものをそのまま受け入れればいいっちゃが」と長女や次女が言ってたので、研究者のような分析はできなくても、絵画に無知な私でも 何かを感じていいかもしれない。
ブリューゲルの絵を見るたび(ああ・・・)苦しく哀しくなる。
フリートは狂ってなんかいない。 狂った世界で懸命に普通に生きようとしているように見える。
でも、赤いうねりに飲み込まれるのも時間の問題かも。
フリートは牛かもしれない。私かもしれない。
私は、奇怪な生き物かもしれない。

牛たちの顔がまともに見れません。
車での移動で、口蹄疫のウイルスを運んだり、もって帰ったりしないためです。
畑では、ソラマメ グリンピース スナックエンドウ ルッコラ ほうれんそう・・・等が収穫時期を逸して 硬くなったり トウ立ちしたり。
野菜による収入はストップ。。。 牛と豚の畜産農家さんと同じ状況です。
けれど この辛い状況の中、ブログのコメントで、また ファックスやハガキ、電話でたくさんの方から励ましの言葉をいただきました。 本当にありがとうございます!!!
「私たちは独りじゃないんだ」そう思って毎日を過ごす事が出来ました。
『野菜の配達が無理なら、取りに行くよ』 『野菜 待ってるから・・・』 そんな言葉もかけてもらい
ただもう、感謝 感謝・・・です。
「もう少ししたら、また野菜もって行きます!」そう答えました。
でも、その前に、考えたくもない事が。
これが、現実。 間もなく我が家にも訪れること。
強い風の吹いた日、近所で養豚農家さんの・・・。(感染はしていなくても、自主的に始めたそうです)豚さんの声がずっと聞こえました。次の日も。
肥育農家さんも・・・。
役場から来られて 土地の確認や、隣接地の場合の同意の件 穴の掘り方 色々聞かされました。
夫は田んぼに行ってたので 私ひとりでした。
「もう、吐きそう 倒れそう」と思いながら聞きました。
聞かなければならないこと、知らなければならないことです。
今、カラスがいないでしょ?
あ、そう言えばいませんね
みんな、川南に行ってるようです。
(覚悟せよ・・・ということか?)
ゆうべ、久しぶりにブリューゲルの絵をみました。と言っても画集なんて持ってませんが。
我が家の本棚の「野間 宏集」の巻頭に『狂女(悪女)フリート』と言うタイトルの絵が載っているのです。
「絵は 自分が感じたものをそのまま受け入れればいいっちゃが」と長女や次女が言ってたので、研究者のような分析はできなくても、絵画に無知な私でも 何かを感じていいかもしれない。
ブリューゲルの絵を見るたび(ああ・・・)苦しく哀しくなる。
フリートは狂ってなんかいない。 狂った世界で懸命に普通に生きようとしているように見える。
でも、赤いうねりに飲み込まれるのも時間の問題かも。
フリートは牛かもしれない。私かもしれない。
私は、奇怪な生き物かもしれない。
牛たちの顔がまともに見れません。
2010年05月19日
2010年05月15日
牛のいる生活 その3
先日、5日ぶりに食料品の買出しに行きました。。。
5日ぶりの外出・・・と言う事です。
ボランティァで行っていた絵本の読み聞かせも、お話会も、通い始めたヨガ教室もすでに中止してたので、本当に久しぶりって気分でした。
けれど、外出すれば自分がウィルスを拾ってくるのでは・・・と、買い物中は常に不安。
ビクビクしながら食料品をかごに入れ、気晴らしにもならず帰ってきました。
朝に夕に、じょうろを振り回してあちこちに酢や竹酢液を撒きながら、噴霧器ぐらいは買おうかと思うのですが、その為にもまた外出の必要があります。
運動場に牛を出したらウィルスにさらされて危険なのか?それとも紫外線にあたって殺菌効果があるのか?
見えない敵に、すっかり疲れてしまいます。

「風が吹くとき」(レイモンド・ブリッグズ作/小林忠夫訳 篠崎書林)
小さな田舎町にすんでいる、すでに定年を迎えた夫婦。静かで穏やかな毎日が、食事中の突然のラジオ放送から変ってしまいます。「これから戦争なので、核シェルターに3日間避難せよ」
そこで夫婦はドアを外して壁に立てかけ、マットレスを敷いてシェルターを作り、ガラス瓶に水を詰め・・・
爆弾が炸裂し、死の灰が降り注ぐ中で夫婦は喧嘩したり励ましあったりしながら、数日を過ごします。
「きっと、助けに来てくれる。政府の言う事に間違いはない!」
最期の時まで政府を信じつつ。。。
じょうろを振り回していると、私のしている事は「お手製核シェルター」ほどに頼りないものかも・・・と心細くなります。
牧草の種をまく頃ですが、その牧草が伸びる頃、我が家の牛たちがここに居てくれるようにと強く強く思います。
5日ぶりの外出・・・と言う事です。
ボランティァで行っていた絵本の読み聞かせも、お話会も、通い始めたヨガ教室もすでに中止してたので、本当に久しぶりって気分でした。
けれど、外出すれば自分がウィルスを拾ってくるのでは・・・と、買い物中は常に不安。
ビクビクしながら食料品をかごに入れ、気晴らしにもならず帰ってきました。
朝に夕に、じょうろを振り回してあちこちに酢や竹酢液を撒きながら、噴霧器ぐらいは買おうかと思うのですが、その為にもまた外出の必要があります。
運動場に牛を出したらウィルスにさらされて危険なのか?それとも紫外線にあたって殺菌効果があるのか?
見えない敵に、すっかり疲れてしまいます。
「風が吹くとき」(レイモンド・ブリッグズ作/小林忠夫訳 篠崎書林)
小さな田舎町にすんでいる、すでに定年を迎えた夫婦。静かで穏やかな毎日が、食事中の突然のラジオ放送から変ってしまいます。「これから戦争なので、核シェルターに3日間避難せよ」
そこで夫婦はドアを外して壁に立てかけ、マットレスを敷いてシェルターを作り、ガラス瓶に水を詰め・・・
爆弾が炸裂し、死の灰が降り注ぐ中で夫婦は喧嘩したり励ましあったりしながら、数日を過ごします。
「きっと、助けに来てくれる。政府の言う事に間違いはない!」
最期の時まで政府を信じつつ。。。
じょうろを振り回していると、私のしている事は「お手製核シェルター」ほどに頼りないものかも・・・と心細くなります。
牧草の種をまく頃ですが、その牧草が伸びる頃、我が家の牛たちがここに居てくれるようにと強く強く思います。
2010年05月10日
牛のいる生活 その2
8日(土曜日)農協から手紙が届いた。
「口蹄疫ウイルスには、酸性の木酢液も有効と思われる。ついては、月曜日に無料にて配布するので おいで下さい・・・」との内容でした。
そして、農業新聞の記事のコピーまで・・・
ありがたいことです!
木酢液が良いんなら、竹酢液もいいはず・・・!
毎年竹の炭焼きをしていたから、竹酢液が残っています。それで、さっそく牛の運動場の周りに撒布。
竹酢液は取り扱いも簡単! 知っていたら、もっと早くやっていたのに。
100倍液をたっぷり作って、牛の体にもじょうろで掛けました。
(ウイルスはどこだ?)
近所の酪農家の方から「うちでは、サイレージにクエン酸を混ぜてる」と聞いたので、我が家流にアレンジ。 餌の青草に うすめたりんご酢をじょうろで掛けました。酢が美味しいのか、いつものようによく食べました。
(でも、ウイルスはどこだ?)
牛を竹酢液のプールで泳がせて、酢漬けの餌を食べさせたい心境です。
じょうろだけが増えました。。。
アルカリ性・・・酸性・・・消毒薬も増えました。。。
去年、マスク切れにまでなった新型インフルエンザ。。。大きなお店ではいまでも手指の消毒液が、店内に置いてあります。
でも、口蹄疫対策の靴底消毒用のマット等は、見かけません。
「人には感染しません」・・・全国ニュースにもならず、控えめな口蹄疫関連のニュースの後で、いつも繰り返されるセリフです。
この言葉を聞くたび、畜産農家と消費者が引き離されていくようで、寂しく思います。
(木城の役場や公共機関、農協には、靴底消毒用のマットが置いてあります。)
「口蹄疫ウイルスには、酸性の木酢液も有効と思われる。ついては、月曜日に無料にて配布するので おいで下さい・・・」との内容でした。
そして、農業新聞の記事のコピーまで・・・
木酢液が良いんなら、竹酢液もいいはず・・・!
毎年竹の炭焼きをしていたから、竹酢液が残っています。それで、さっそく牛の運動場の周りに撒布。
竹酢液は取り扱いも簡単! 知っていたら、もっと早くやっていたのに。
100倍液をたっぷり作って、牛の体にもじょうろで掛けました。
(ウイルスはどこだ?)
近所の酪農家の方から「うちでは、サイレージにクエン酸を混ぜてる」と聞いたので、我が家流にアレンジ。 餌の青草に うすめたりんご酢をじょうろで掛けました。酢が美味しいのか、いつものようによく食べました。
(でも、ウイルスはどこだ?)
牛を竹酢液のプールで泳がせて、酢漬けの餌を食べさせたい心境です。
じょうろだけが増えました。。。
アルカリ性・・・酸性・・・消毒薬も増えました。。。
去年、マスク切れにまでなった新型インフルエンザ。。。大きなお店ではいまでも手指の消毒液が、店内に置いてあります。
でも、口蹄疫対策の靴底消毒用のマット等は、見かけません。
「人には感染しません」・・・全国ニュースにもならず、控えめな口蹄疫関連のニュースの後で、いつも繰り返されるセリフです。
この言葉を聞くたび、畜産農家と消費者が引き離されていくようで、寂しく思います。
(木城の役場や公共機関、農協には、靴底消毒用のマットが置いてあります。)
2010年05月08日
牛のいる生活
この頃の日課。消毒液作りと撒布。
そして、毎日何度もチェックするのが 農水省のホームページ。
そこに、口蹄疫の発生状況が報告されています。マスコミの報道より早く。。。
今朝(7日)チェックして、24例目~35例目(後に43例目まで増えました)の報告を見て、全身から力が抜けるような感覚を覚えました。「1日で11件も!!」
うろたえつつ 近所の酪農家のお宅に電話。
「もしもし、農水省のホームページ見てる?」
「みてるよ~」と奥さんの声。
色々なことを話しました。
消毒のこと、外出のこと、マスコミの報道のしかた、その他の情報、などなど・・・
やれるだけの対策をとりつつ、すでに腹をくくった様子。
(私も見習おう・・・うろたえてる場合じゃない)
まだ少し雨が残っていましたが、消毒液を作りあちこちに撒布。
てんとうむし夫は、どうしても外せない用事のため宮崎市内に行き留守でした。
昨日から、新太の乳離れをしています。母親のみみこと新太の部屋を仕切って、新太がみみこのお乳を飲めないようにするのです。
本当は4月20日頃にするつもりでしたが、口蹄疫発生のショックですっかり遅れてしまいました。昨夜は母子でお互いを呼び合うように鳴いていました。
今日は、落ち着いています。

午後は、夫と牛小屋の堆肥出し。
3頭とも 新しい敷きわらに気持ち良さそうに寝そべっています。
夕方は、雨で流れた石灰の撒きなおし。
今日は、郵便受けを私道の入り口に持って行きました。

これで、郵便やさんまで、とおせんぼと言うわけです。。。

そして、毎日何度もチェックするのが 農水省のホームページ。
そこに、口蹄疫の発生状況が報告されています。マスコミの報道より早く。。。
今朝(7日)チェックして、24例目~35例目(後に43例目まで増えました)の報告を見て、全身から力が抜けるような感覚を覚えました。「1日で11件も!!」
うろたえつつ 近所の酪農家のお宅に電話。
「もしもし、農水省のホームページ見てる?」
「みてるよ~」と奥さんの声。
色々なことを話しました。
消毒のこと、外出のこと、マスコミの報道のしかた、その他の情報、などなど・・・
やれるだけの対策をとりつつ、すでに腹をくくった様子。
(私も見習おう・・・うろたえてる場合じゃない)
まだ少し雨が残っていましたが、消毒液を作りあちこちに撒布。
てんとうむし夫は、どうしても外せない用事のため宮崎市内に行き留守でした。
昨日から、新太の乳離れをしています。母親のみみこと新太の部屋を仕切って、新太がみみこのお乳を飲めないようにするのです。
本当は4月20日頃にするつもりでしたが、口蹄疫発生のショックですっかり遅れてしまいました。昨夜は母子でお互いを呼び合うように鳴いていました。
今日は、落ち着いています。
午後は、夫と牛小屋の堆肥出し。
3頭とも 新しい敷きわらに気持ち良さそうに寝そべっています。
夕方は、雨で流れた石灰の撒きなおし。
今日は、郵便受けを私道の入り口に持って行きました。
これで、郵便やさんまで、とおせんぼと言うわけです。。。
2010年05月07日
播きなおし その2
今年のトウモロコシは どうも生育が思わしくありません。。。
再度播きなおしです。
今度は、育苗トレイに・・・(5月2日播種)

今日(6日)白くてかわいい芽が出ました。

トウモロコシは、いつも畑に直播だったので、トレイでの育苗が上手くいくのか? まあ、試してみます。
ナスの苗・・・アブラムシがびっしり付いて、元気がありません。そこで育苗ハウスから外に出して 5~6日間放っておきました。今日、よく見ると、葉っぱの上におなじみのナナホシテントウや 黒い背中に赤いホシのフタホシテントウ。葉っぱの裏にはテントウムシのタマゴや、親よりすばしっこい幼虫が集まっていました。これで安心して定植できます。
せめてもの口蹄疫対策。石灰を播く範囲を広げて、私道の入り口に消毒薬を置きました。

なんだか、とおせんぼみたいですが。
そのせいか最近、我が家に殆ど人が来なくなりました。
でも口蹄疫の蔓延を防ぐためには その方が良いのです
多くの方が気を遣って下さっているのようです。。。
そして私たちも、仕事で必要な時と食料品の買出し以外には、外出を控えています。
どこの、畜産農家も自分たちの牛を守るために頑張っています。
願いが届きますように・・・
再度播きなおしです。
今度は、育苗トレイに・・・(5月2日播種)
今日(6日)白くてかわいい芽が出ました。
トウモロコシは、いつも畑に直播だったので、トレイでの育苗が上手くいくのか? まあ、試してみます。
ナスの苗・・・アブラムシがびっしり付いて、元気がありません。そこで育苗ハウスから外に出して 5~6日間放っておきました。今日、よく見ると、葉っぱの上におなじみのナナホシテントウや 黒い背中に赤いホシのフタホシテントウ。葉っぱの裏にはテントウムシのタマゴや、親よりすばしっこい幼虫が集まっていました。これで安心して定植できます。
せめてもの口蹄疫対策。石灰を播く範囲を広げて、私道の入り口に消毒薬を置きました。
なんだか、とおせんぼみたいですが。
そのせいか最近、我が家に殆ど人が来なくなりました。
でも口蹄疫の蔓延を防ぐためには その方が良いのです
多くの方が気を遣って下さっているのようです。。。
そして私たちも、仕事で必要な時と食料品の買出し以外には、外出を控えています。
どこの、畜産農家も自分たちの牛を守るために頑張っています。
願いが届きますように・・・
2010年04月30日
播きなおし
気がつけば4月も末。。。
春なのにいつまでも寒くて、冷たい雨がたくさん降りました。
低温と長雨で 野菜たちの成育が遅れ、種を播いても 芽の出が悪いです。
4月7日に播いたトウモロコシの 三分の二は、発芽しませんでした。
なので、23日は播きなおしでした。

豆類 イモ類 葉菜類ともに、お天気をみながら播き直したり 播く量を増やしたりしています。
野菜なら「播きなおし」で対応できますが・・・
牛の場合は。

石灰をまいて、真っ白になった我が家の私道。。。
20日に発生した口蹄疫対策のため、防疫協議会からすでに3種類の消毒薬が支給されました。
毎日、口蹄疫のニュースを聞く度に気持ちが沈んでいきます。
ウイルスは風に乗って、かなり遠くに飛ぶそうで。。。
沈静化を、ただただ祈る日々です。
春なのにいつまでも寒くて、冷たい雨がたくさん降りました。
低温と長雨で 野菜たちの成育が遅れ、種を播いても 芽の出が悪いです。
4月7日に播いたトウモロコシの 三分の二は、発芽しませんでした。
なので、23日は播きなおしでした。
豆類 イモ類 葉菜類ともに、お天気をみながら播き直したり 播く量を増やしたりしています。
野菜なら「播きなおし」で対応できますが・・・
牛の場合は。
石灰をまいて、真っ白になった我が家の私道。。。
20日に発生した口蹄疫対策のため、防疫協議会からすでに3種類の消毒薬が支給されました。
毎日、口蹄疫のニュースを聞く度に気持ちが沈んでいきます。
ウイルスは風に乗って、かなり遠くに飛ぶそうで。。。
沈静化を、ただただ祈る日々です。
2010年04月06日
除角
除角。。。牛の角を切り落とす事です。
牛の角による、事故。 死亡事故のニュースや、新聞には載らなくても 大怪我や小怪我の話は、牛飼い仲間ではよく耳にします。牛を飼っていれば、誰でも多少、痛い思いや ヒヤッとした事はあるのかも・・・
私でさえ、あるのですから。
除角は、牛にとっても負担がかかる、とは思うのですが。 なので、ずっと躊躇っていましたが。。。
4月2日 我が家の みみことふゆこの除角をしました。
除角をお願いしたのは、ベテランの削蹄師さん。もちろん角切りもベテランです。
牛を固定するワクバを軽トラに積んで、お弟子さん3人と来て頂きました。
『4人がかり!やっぱり大変なんだ!』
削蹄師さんたちはにこやかに、私たちとも雑談しながら、準備を始めました。
除角をする農家が多くなったとの事。 あちこちから、頼まれて忙しそうです。
でも お弟子さんたちがバーベキューコンロで炭をおこし始めると。。。
『これから何が始まるんだろう…?』
勝手な想像をして怖くなったので、逃げるように裏庭の草むしりを始めました。
なので、それから先は一切見ていません
てんとうむし夫はずっと一緒に立ち会っていたので、どんな風にしたのかは 後で夫に聞きました。
牛をワクバに固定し 細いワイヤーを角にあて、根元から切っていくそうです
2,3分で切り落とせるそうです。 少し血が出るので、炭で焼いたコテを傷口にあてて止血。消毒。
みみこもふゆこも その後普通に餌を食べていました。
案ずるより産むが易し・・・
角を切ったからと言って 100%安全ではないでしょうが、おかげで牛の世話がし易くなりました。
牛の角による、事故。 死亡事故のニュースや、新聞には載らなくても 大怪我や小怪我の話は、牛飼い仲間ではよく耳にします。牛を飼っていれば、誰でも多少、痛い思いや ヒヤッとした事はあるのかも・・・
私でさえ、あるのですから。
除角は、牛にとっても負担がかかる、とは思うのですが。 なので、ずっと躊躇っていましたが。。。
4月2日 我が家の みみことふゆこの除角をしました。
除角をお願いしたのは、ベテランの削蹄師さん。もちろん角切りもベテランです。
牛を固定するワクバを軽トラに積んで、お弟子さん3人と来て頂きました。
『4人がかり!やっぱり大変なんだ!』
削蹄師さんたちはにこやかに、私たちとも雑談しながら、準備を始めました。
除角をする農家が多くなったとの事。 あちこちから、頼まれて忙しそうです。
でも お弟子さんたちがバーベキューコンロで炭をおこし始めると。。。
『これから何が始まるんだろう…?』
勝手な想像をして怖くなったので、逃げるように裏庭の草むしりを始めました。
なので、それから先は一切見ていません

てんとうむし夫はずっと一緒に立ち会っていたので、どんな風にしたのかは 後で夫に聞きました。
牛をワクバに固定し 細いワイヤーを角にあて、根元から切っていくそうです

2,3分で切り落とせるそうです。 少し血が出るので、炭で焼いたコテを傷口にあてて止血。消毒。
みみこもふゆこも その後普通に餌を食べていました。
案ずるより産むが易し・・・
角を切ったからと言って 100%安全ではないでしょうが、おかげで牛の世話がし易くなりました。
2010年03月31日
エカキムシ
これは、エカキムシに食害された エンドウの葉っぱです。

白いスジが 葉っぱに描いた模様のようです。。。それで、エカキムシと言われるのでしょうね
毎年 エンドウの葉っぱが キャンバス代わりにされてしまいます
今年のエンドウは 暖冬で生育が早まり、その後の寒の戻りで株が痛み、3月10日は雪に見舞われ
(3月10日の写真です)
それから強い西風で、なぎ倒されてしまいました。
それでもなんとか、花をつけましたが・・・エカキムシのイタズラがあんまりひどいと、エンドウの株が弱ってしまいます
ところでエカキムシの正体は? 探してみると・・・いました! 玉ねぎの葉っぱに!

葉っぱの中の 黒い小さな点が、エカキムシ(マメハモグリバエ)です。
エンドウの生命力を信じながら、暖かい春を待っているところです。
白いスジが 葉っぱに描いた模様のようです。。。それで、エカキムシと言われるのでしょうね
毎年 エンドウの葉っぱが キャンバス代わりにされてしまいます

今年のエンドウは 暖冬で生育が早まり、その後の寒の戻りで株が痛み、3月10日は雪に見舞われ
それから強い西風で、なぎ倒されてしまいました。
それでもなんとか、花をつけましたが・・・エカキムシのイタズラがあんまりひどいと、エンドウの株が弱ってしまいます

ところでエカキムシの正体は? 探してみると・・・いました! 玉ねぎの葉っぱに!
葉っぱの中の 黒い小さな点が、エカキムシ(マメハモグリバエ)です。
エンドウの生命力を信じながら、暖かい春を待っているところです。
2010年03月24日
おもてと耳標
昨日(23日)は、子牛の新太に「耳標」を付ける日でした。
「子牛価格安定事業に加入している牛は、耳標の装着が義務」なのです。委託を受けた方が2人みえて子牛を確認の後、固体識別番号のついた黄色い札を、両耳に「カチリ」とつけます。
牛さんのピアス・・・のようなものです。 ほんの一瞬で済んでしまいますが。。。
そんな事、牛に説明しても解かってはもらえません。じっとしていてくれるはず・・・ありません
なので、その前日(22日) 新太に「おもて」を掛けました。(口元から、頭にまわす綱です)
「おもて」は牛をつなぐために、これからずっと必要になります。
でもそんな事、牛に説明しても・・・
てんとうむし夫が、「おもて」をもって子牛の部屋に。新太は 何が始まるか解からず、おびえてパニック。私は、パニックになった子牛が外へ飛び出さないように、部屋の外側からガードします。
まだ、4ヶ月にもなっていないのに新太は大きい
それに暴れる
てんとうむし夫は、新太に2回足を踏まれた末 ようやく「おもて」をかけました

さて、翌日の耳標装着。てんとうむし夫は新太に1回足を蹴られた末ようやくつかまえて、3人がかりで耳標の装着は終わりました
「子牛価格安定事業に加入している牛は、耳標の装着が義務」なのです。委託を受けた方が2人みえて子牛を確認の後、固体識別番号のついた黄色い札を、両耳に「カチリ」とつけます。
牛さんのピアス・・・のようなものです。 ほんの一瞬で済んでしまいますが。。。
そんな事、牛に説明しても解かってはもらえません。じっとしていてくれるはず・・・ありません

なので、その前日(22日) 新太に「おもて」を掛けました。(口元から、頭にまわす綱です)
「おもて」は牛をつなぐために、これからずっと必要になります。
でもそんな事、牛に説明しても・・・

てんとうむし夫が、「おもて」をもって子牛の部屋に。新太は 何が始まるか解からず、おびえてパニック。私は、パニックになった子牛が外へ飛び出さないように、部屋の外側からガードします。
まだ、4ヶ月にもなっていないのに新太は大きい


てんとうむし夫は、新太に2回足を踏まれた末 ようやく「おもて」をかけました

さて、翌日の耳標装着。てんとうむし夫は新太に1回足を蹴られた末ようやくつかまえて、3人がかりで耳標の装着は終わりました

2010年03月15日
生分解マルチ
これは、我が家の冷蔵庫・・・

・・・に立て掛けてある、生分解マルチ
です!
土壌の保温や水分の調整、雑草の抑制など、野菜作りに今ではマルチングは欠かせない作業です。
ジャガイモ トウモロコシ 里芋 レタス さつまいも・・・色々な作物に使われる便利な資材です。
そして今 普通に使われているポリマルチは石油から作られた物ですが、こちらは「生分解性」・・・原料は、でんぷんや生分解性の樹脂なので、土壌中の微生物によって分解されます。
新富町の工場で、「生分解性マルチ」の生産販売をしていらっしゃる(株式会社)FKグリーンさん。。。
そもそも、「生分解マルチ」を作っている会社が日本国内に殆どいないはず・・・なのに、宮崎県に。 そして、児湯郡に!
今日は てんとうむし夫とふたりで「生分解性マルチ」を買いに行きました
今から8年ほど前の夏の終り。 夫とふたりで、収穫の終わったトウモロコシの マルチを剥ぐ作業をしていました・・・除草剤を使わない我が家の農園では、マルチの地際に食い込んだ雑草を手作業で取り去るしかありませんでした。
「きつい
もうやめたい
」 「でも、ダンナがまだ頑張っているから・・・」 「もうすこし、やろう
」
などと思っているうちに、夫共々 熱中症に。。。 頭痛 吐き気 震え・・・
『私たち、もっと楽をしてもいいんじゃないの』とつくづく思いました。
今では日野原農園のトウモロコシ栽培には欠かせない資材になっています。

マルチング後2~3ヶ月経つとだんだんもろくなって、接地面から分解されていきます。そのまま、トラクターですき込むと、分解は一層早くなります。炎天下の作業から解放されたのは 大変嬉しい事です。
農薬を使わず、土や虫や植物に負担を掛けない事、それを食べる人が健康でいられることを目指して、野菜を生産していますが、今日は FKグリーンさんを訪問して生分解性のマルチを使う事で二酸化炭素の削減につながるという事を強く感じました。
トウモロコシの種まきは まだですが、マルチの分解状況など これからお知らせしていきます。
・・・に立て掛けてある、生分解マルチ

土壌の保温や水分の調整、雑草の抑制など、野菜作りに今ではマルチングは欠かせない作業です。
ジャガイモ トウモロコシ 里芋 レタス さつまいも・・・色々な作物に使われる便利な資材です。
そして今 普通に使われているポリマルチは石油から作られた物ですが、こちらは「生分解性」・・・原料は、でんぷんや生分解性の樹脂なので、土壌中の微生物によって分解されます。
新富町の工場で、「生分解性マルチ」の生産販売をしていらっしゃる(株式会社)FKグリーンさん。。。
そもそも、「生分解マルチ」を作っている会社が日本国内に殆どいないはず・・・なのに、宮崎県に。 そして、児湯郡に!
今日は てんとうむし夫とふたりで「生分解性マルチ」を買いに行きました

今から8年ほど前の夏の終り。 夫とふたりで、収穫の終わったトウモロコシの マルチを剥ぐ作業をしていました・・・除草剤を使わない我が家の農園では、マルチの地際に食い込んだ雑草を手作業で取り去るしかありませんでした。
「きつい



などと思っているうちに、夫共々 熱中症に。。。 頭痛 吐き気 震え・・・
『私たち、もっと楽をしてもいいんじゃないの』とつくづく思いました。
今では日野原農園のトウモロコシ栽培には欠かせない資材になっています。
マルチング後2~3ヶ月経つとだんだんもろくなって、接地面から分解されていきます。そのまま、トラクターですき込むと、分解は一層早くなります。炎天下の作業から解放されたのは 大変嬉しい事です。
農薬を使わず、土や虫や植物に負担を掛けない事、それを食べる人が健康でいられることを目指して、野菜を生産していますが、今日は FKグリーンさんを訪問して生分解性のマルチを使う事で二酸化炭素の削減につながるという事を強く感じました。
トウモロコシの種まきは まだですが、マルチの分解状況など これからお知らせしていきます。
2010年03月01日
芽キャベツ
芽キャベツの収穫が始まりました。 昨年の8月23日播種、10月2日定植したものです・・・
「何か始めての野菜と出会いたい」と思って
茎にいっぱい小さな実をつけた写真を見て決めました。。。
(お見合いかっ
)
2月に入ってようやく収穫・・・半年ほどかかりました。まあ、キャベツだから当たり前ですね。
それにしても、可愛いです。

上から見ると、こんな感じですが・・・

根元のほうは・・・

下葉をかきとって、日当たりを良くすることも、今回初めて知りました。
まだまだ、勉強することがいっぱいです。
それにしても、美味しい食べ方は??
「何か始めての野菜と出会いたい」と思って

(お見合いかっ

2月に入ってようやく収穫・・・半年ほどかかりました。まあ、キャベツだから当たり前ですね。
それにしても、可愛いです。
上から見ると、こんな感じですが・・・
根元のほうは・・・
下葉をかきとって、日当たりを良くすることも、今回初めて知りました。
まだまだ、勉強することがいっぱいです。
それにしても、美味しい食べ方は??
2010年02月20日
講演会のこと
たまには交代・・・と言う事で、今回はてんとうむし夫の投稿です。
18日夜、門川町クリエイティブセンターで行われた環境講演会にいってきました。講師は田中優(ゆう)さん。東京生まれの52歳。『環境破壊のメカニズム」『日本の電気料金はなぜたかい」などたくさんの著書があります。
名前だけでは よく、女性とまちがわれるそうですが、れっきとした男性です。
今回の講演も、身近な電気製品を使って省エネ度を実験された話から、果ては、南極や北極に調査にいかれた話などとても幅の広いお話でした。
特に、今おきている戦争は、石油、天然ガス、それらのパイプライン、鉱石、水の5つが原因で、それらを自然エネルギーに変えることで解決できる、ということなど まさに目からウロコの話がいっぱいでした。
ほとんど、中座される人も、おしゃべりする人もなくあっというまの2時間でした。
参加者は、170名を超えていたそうです!
講演を通じて以前から交流のあった田中優さんと一緒に 翌19日には、竹パウダーを作っている都農町のKさん宅に 見学に行ってきました。
(Kさん夫婦とは、昔からの知り合い。。。色々な所で 人は繋がるものですね)
田中優さんも半年前から竹パウダーのことに興味をもたれ、その効力についていろんな話がかわされました。
家庭からでる生ごみの処理、牛や豚などの畜産関係、畑作や稲作までと いろんな使い方があるとのこと。荒れた竹林対策にもなりそうです。
約1時間半ほどでお暇し、駅までの雑談のなかで、まだ講演にいったことがないのは島根県だけ、ということでした。
田中優さんについては「田中優の持続する志」で検索できます。
写真はKさん宅のススキ・・・仕事の時に出ていた竹のおがくず(竹パウダー)を株元に捨てていたら、こんなに大きくなったそうです。
Kさん宅のコンポスト・・・何もかも すっかり分解され、臭いも全くありません。
18日夜、門川町クリエイティブセンターで行われた環境講演会にいってきました。講師は田中優(ゆう)さん。東京生まれの52歳。『環境破壊のメカニズム」『日本の電気料金はなぜたかい」などたくさんの著書があります。
名前だけでは よく、女性とまちがわれるそうですが、れっきとした男性です。
今回の講演も、身近な電気製品を使って省エネ度を実験された話から、果ては、南極や北極に調査にいかれた話などとても幅の広いお話でした。
特に、今おきている戦争は、石油、天然ガス、それらのパイプライン、鉱石、水の5つが原因で、それらを自然エネルギーに変えることで解決できる、ということなど まさに目からウロコの話がいっぱいでした。
ほとんど、中座される人も、おしゃべりする人もなくあっというまの2時間でした。
参加者は、170名を超えていたそうです!
講演を通じて以前から交流のあった田中優さんと一緒に 翌19日には、竹パウダーを作っている都農町のKさん宅に 見学に行ってきました。
(Kさん夫婦とは、昔からの知り合い。。。色々な所で 人は繋がるものですね)
田中優さんも半年前から竹パウダーのことに興味をもたれ、その効力についていろんな話がかわされました。
家庭からでる生ごみの処理、牛や豚などの畜産関係、畑作や稲作までと いろんな使い方があるとのこと。荒れた竹林対策にもなりそうです。
約1時間半ほどでお暇し、駅までの雑談のなかで、まだ講演にいったことがないのは島根県だけ、ということでした。
田中優さんについては「田中優の持続する志」で検索できます。
写真はKさん宅のススキ・・・仕事の時に出ていた竹のおがくず(竹パウダー)を株元に捨てていたら、こんなに大きくなったそうです。
Kさん宅のコンポスト・・・何もかも すっかり分解され、臭いも全くありません。