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Posted by みやchan運営事務局 at

2013年06月15日

3年目の埋却地

昨日(14日)は、我が家の「みみこ」「ふゆこ」「新太」の命日。殺処分されてから3年です。
夫とふたりで、お墓参りにいってきました。

いつでも静かだった埋却地は・・・

草々、草だらけ。
我が家の牛たちのポイントは・・・?肩まで伸びた草をかき分けあちこちガサガサ。
やっと探し当てた場所まで、草刈機で道をつけました。
お水や庭の花をはこんで・・・

3年経ったねと手を合わせました。

ところで、隣の埋却地は(隣町が管轄)すっかり草が刈ってあり大きな車や機械が見えました

これからこの地は どう変化するのでしょう

  


Posted by てんとうむし at 15:31Comments(6)うし

2013年04月02日

新しいブラシ

美しい箱を開けると・・・
中には新しい牛のブラシピカピカ



注文していた牛のブラシが、大阪のブラシ店さんから届きました
三つ並んだ鋲もかわいい猪毛ブラシですメロメロ


内側に赤いフェルトの張られた皮には、ブラシ店さんの刻印・・・


since1919・・・今2013年だから~と暗算してオドロキ

先ずは自分の手とか頭にブラシを当ててみる。顔に当てるとさすがにチクチク・・・まあ、牛用なのだから当然ですね。

いま、我が家にはセリや登録検査をひかえた牛が3頭います。ずっと金のギザギザブラシだったのでこれで喜んでもらえそうです。

口蹄疫の時 我が家の牛たちがいなくなり、残ったブラシを見るのが辛くて処分していました。
また牛を飼うときには新調しようと思っていたので、これでまた少しは前に進んだ気分です。

    


Posted by てんとうむし at 23:46Comments(4)うし

2013年02月07日

再び 除角

冷え込んだ夜が明けると、日中は皆そろって 日向ぼっこ


牛たちはのんびりしていますが、私たちには去年の夏からずっと気がかりだった事が・・・

2年前に除角した「はるみ」の角がまた伸びてきて、しかもクルリと内側に曲がって伸びるのでこのままでは自分の頭にあたりそうになってきました。

そこで再び除角タラーッ
そして我が家で育てた「あらた」も一緒に除角します

角を切るのは、寒い時期(ハエがいない時期)
暖かくなると切断した角の切り口にハエが卵を産みつけたりするのだそうですオドロキ
今回の除角は共済組合にお願いしました

我が家に来てすぐに除角した「はるみ」・・・またもや痛い思いをさせるのはあまりに可愛そうですが 仕方ありません。
無理とは思ったけれど 獣医さんに聞いてみました  「麻酔とかしないんですか?」
まあ・・・無理でした。普通しませんから。

2月4日 除角の日です。 わくばを積んで4人で来て頂きました。
軽トラから わくばを降ろす音がガタガタ
ガスバーナーが勢いよくゴーゴーと音をたてています。そしてコテはすでに真っ赤に焼けています。

除角は共済の方と てんとうむし夫に任せて、私は庭や運動場をうろうろして終わるのを待ちました。本当は見ていることが出来なかったのですが・・・
「辛抱してね『はるみ』と『あらた』」

わくばに牛を固定して、角の根元に細いワイヤーをあてて シャツシャツと切断。
血が噴き出すので(見てないけれど、多分) すぐに焼きごてを切り口に当てて止血(見てませんが)
たんぱく質の焦げる臭いがしてきます。
濡れたタオルを頭に当てて冷やします←あっ すみません 訂正です! 濡れたタオルは牛ではなく人間の腕に当てたのでしたガーンコテで危うくやけどをしそうになったのだそうです(訂正おわり・・・)
その間 牛は暴れたいのでしょうが、わくばに入っているので動けません。

共済組合の方たちは慣れた様子でテキパキと作業して帰って行かれました。

牛たちは大丈夫かな 伸びはじめた青草を刈ってきてあげると すぐに食べ始めたので一先ず安心でした。

2度目の除角の「はるみ」


「あらた」

「ふじせら」の角はあまり伸びていません。同じ頃に除角したのに 色々と違うようです。




  


Posted by てんとうむし at 02:01Comments(2)うし

2012年09月16日

「泉太郎」です

6日に産まれた「ふじせら」の子。とても元気な男の子です。


手術後の経過も良さそうだったので、翌日(7日)は 町内で催された大好きな泉谷しげるさんのコンサートに夫や娘と行って来ましたハート

高校を卒業して間も無い頃、泉谷さんのレコードを買って以来、落ち込んだときも ノッテル時も とにかく聴いて歌って過していました。
あの一見過激に見える泉谷さんの・・・でも本当は優しく暖かく そっと控えめに寄り添っていてくれそうな・・・泉谷しげるさんの詩が大好きでした。
でも テレビか映画の世界の人。。。と思っていたら前から3列目、上手側メロメロ
近かったです~
当日は手拍子 足拍子 ジャンプ もっとジャンプで 思いっきり楽しんできました。
帰りに買ったCDにサインをして頂き 握手までしてもらいました。
「思い続けていれば 叶う」・・・これホントだわ~ と心の中でつぶやきました。

昔のレコード 『'80のバラッド』 や『都会のランナー』にもサインもらえば良かったな~とちょっと欲張りな後悔をしながら帰りました。

そこで難産にもかかわらず元気に生まれた「ふじせら」の子に 泉谷さんの一字を頂き(無断ですが)
「泉太郎」と名づけました。

手術疲れで母乳の出が悪そうなので粉ミルク(牛用)との混合栄養です



運動場デビューしました  


Posted by てんとうむし at 17:26Comments(4)うし

2012年09月15日

「ふじせら」の手術 「つきこ」の競り その2

「ふじせら」の開腹手術。すっかり夜も明けて 後は縫合ですが、立つ事が出来ません。
こんな時、牛を立たせる器具があります。牛の腰部(骨盤)をじわりと挟む器具です。
牛小屋の梁に 滑車のついたロープ(チェーン)を掛け その器具をつなぎます。
痛くないように腰部に当て布をして じわりと挟み からからと吊り上げて立たせます。

うしが立てない状況は滅多に無いのですが、今が その器具の出番・・・

しかし、それは他所にに貸し出し中らしく、ここには無いアセアセ
私は 知り合いの獣医さんのお家まで器具(チェーンブロック)を借りにひとっ走り。

そこへ いつもお世話になっているTさんが牛を運搬するためのトラックに乗ってやって来ました。
この日は「つきこ」の競りの日です。Tさんに運搬を予てからお願いしていました。

「あらた」を育成牛として家に残したので 口蹄疫以来 初めての競り出場です。

競りが近づくと夫は「つきこ」を毎日繫いでブラッシング。ピカピカとまでは行きませんが、サッパリ程度に磨きました。
児湯牛と書かれた黄色い「おもて」も用意してあります。

でも今は 取り込み中ガーン

最高にピンチで忙しい瞬間でした・・・けれど こんな時でも 皆で必死で動いていたら何とかなりました。

気が付けば 「ふじせら」の縫合は応援の獣医さんも来て無事終わり 子牛は元気にミルクを飲み 
「つきこ」は夫と競り市場に 息子は仕事に行きました。

私ひとり残って、運動場と牛小屋に散乱した 色々な物を洗ったり片付けたりしました。

それから「つきこ」の出場に間に合うように市場に行きました。
市場は人と牛でいっぱい・・・


友人、知人の畜産農家さんと挨拶したり話したりするうち 昨夜からの緊張がだんだんと解れていった気がします。

食欲も出てきた「ふじせら」 



 



  


Posted by てんとうむし at 02:14Comments(2)うし

2012年09月14日

「ふじせら」の手術 「つきこ」の競り

トマトが案外良く出来た事や ナス、ピーマンが不作だった事など ご報告する間も無く もう秋の気配もみじ
久しぶりの投稿です

9月7日はふじせらの出産予定日。 先月末から夜の見回りをしていました。
9月5日の夜9時頃・・・なんとなくぼんやりしている(ように見える)ふじせら・・・

「近いかな」

12時 尻尾を上げるのを確認

「あと2時間ぐらいで産まれるかな たぶん」

牛小屋にイスと蚊取り線香を持ってきて待ちました
1時間経っても 2時間経っても、いきみ続けるふじせら・・・
よほど痛いのか 後ろ足でカツカツと床を蹴っています

午前2時前 庭に駐めた軽トラで寝ている夫を起こす

「なんか 変よ~」 「う~ん どうかなー」 「先生 呼ぼうか?」

途中で覗きに来た息子は「このくらいで獣医さん呼ぶの?」(俺なら呼ばん という意味か)と言って寝てしまいました

こんな時間に獣医さんを呼んだら悪いな。。。

午前3時 絶対「異常」と思い 獣医さんに電話・・・夫も私も 牛小屋から暗い農道の方に何度も目をやり車の明かりがやって来るのを今か今かと待ちました

3時半 先生到着! 共済の女性の獣医さんです。状況を説明するとすぐに診察 

「子宮捻転です。 転がしましょう」

驚きすぎてボーっとなりましたが息子を起こして戦力を確保

牛を転がす。。。話には聞いていましたが 本当にあの大きな親牛を ごろんと転がすのです
運動場に投光機 10メーターのロープ 2メーターのロープ・・・胸と腰に廻したロープを引いて寝かせたら 前脚後ろ足を縛り 先生の指導でごろんと1回。

捻転は治らず その後も2回 3回 4回。 苦しそうなふじせら もう立てなくなって 目を見開いて舌を出しています。

「手術します」 先生は手術の道具を取りに帰られました

その間 自分が何をしたか ぼんやりしていたかも・・・

先生が戻られてから 毛を剃ったり 消毒したり (本当に手術が始まるんだなー)

いつの間にか 息子は先生のアシスタントになってテキパキと準備をはじめていました 
近くの牧場で研修中なのが 今役に立っています

手術は局部麻酔で 牛を立たせたまま行いました(苦しいのでしょう それでも立っています がんばって ふじせら)
私はお湯汲みと懐中電灯担当
息子は 先生と同じ手術着(?)を着て第一助手 夫は第二助手・・・といったところです

ふじせらの左横腹にメスが入りました。 私はだんだん見ていることが出来なくなり間も無く懐中電灯係りをリタイヤ。 もう祈るだけです

先生は 捻転の状況を説明しながら 順調に手術を進めて行きました。時には息子と雑談したりして頼もしいと思いました。開いたお腹に手を入れて ねじれた子宮を戻すのはかなりの力わざ。。。
子宮の上から中の胎児を触ると歯や背骨や前脚などが判るそうです。息子も先生と同じように手を入れて胎児を(子宮を)回転させました 胎児でも20~30キロなので相当な力が必要です

捻転が治った! その途端 ふじせらが寝てしまいました。竹で作った間に合わせの「わくば」など役に立たなかったようです。すると圧がかかって胃や腸が身体の外に出てしまいました。乾燥しないようにきれいなビニールで内臓を覆いました。

私はますますボーっとなりましたが、先生と二人の助手は「あ~あ」と言いながらも落ち着いていました。
内臓が出たままですが 出産です。息子が取り上げました。なんと生きていました!
誰もがダメだと思ってたので、皆で「生きているー」と口々にいいました。



次は胃と腸を綺麗に洗って元のところに・・・
多量のぬるま湯を台所からバケツで運びました。ガス湯沸かし器って便利・・・しみじみ思います
縫合が終わる頃はもう夜が明けて照明もいらなくなりました

(色々なものが散乱している牛小屋)

次々に起こるアクシデントに全く動じず 常に最善の方法を取ってくださった獣医さんは本当に頼もしかったです。

『こんな若い娘を死なせるわけにはいかないからね』手術中に先生が言った独り言が今も心に残っています


手術直後のふじせら








    


Posted by てんとうむし at 03:20Comments(4)うし

2011年11月27日

「つきこ」です

ブログは更新が大切!!!   なのですが、しばし休止状態ですみませんでしたアセアセ

11月5日に産まれた「はるみ」の子は「つきこ」と名前をつけました。
農業を始めて30年ちかく・・・毎日 天気予報のハレとアメのマークにばかり気を取られていましたが、『月の恵み』も忘れないようにと。。。

もう、小さなおもても付いています


生後5日目に やや便が軟く白っぽくなり、すぐ獣医さんに診てもらいました。
白痢ではなく 消化酵素のバランスか、運動場で土や壁など色々な物を舐めたか・・・とのこと。

まだ5日目なのに、かなりの力持ち・・・夫と私の二人がかりで薬をのませる時に、さっそくおもてが役にたちましたgood

便は 二日目にはすっかり元に戻って安心しました。毎日元気に「あらた」と遊んでいます。


「あらた」も色違いのおもてを付けました。

お互いの部屋を自由に行き来して、2頭そろって「ふじせら」のお乳を飲んだり、「はるみ」のお乳を飲んだり・・・親牛たちは、気が付かないのか、おおらかなのか?
まあ、仲の良いのは いいことですね。

ところで、更新をサボって毎晩、夜なべ仕事してました・・・
孫の七五三の着物の 肩上げと腰上げに挑戦!
和裁士だった母を当てにしていましたが、高齢のため断念。
全く素人の私が やってみることにしました。
何度かやり直して、ようやく完成です(母にちゃんと習っておくべきだった!)


ピンクの被布は 以前に母が縫ったものです。

少し遅れた七五三のお参りに間に合いましたチョキ


  


Posted by てんとうむし at 23:16Comments(7)うし

2011年11月08日

産まれました part2

「はるみ」の出産。
夜の見回りを始めて13日目・・・予定日を1週間ほど過ぎた5日(土)に女の子が産まれました。


土曜日は一日中雨でした。夕方の餌やりの時 初めはいつもの様にもりもり餌を食んでいた「はるみ」でしたが、6時になったら急に食べるのをやめて、じ~っとしています。
尻尾を少し持ち上げるようなそぶりです。
『いよいよか・・・?』

てんとうむし夫は、どうしても外せない用事があって、午後から留守。
息子は 夕方から遊びに行って留守。
二人とも「まだ産まれんじゃろ~」と言って出かけてゆきました。

『ふんっ こんな時にフンッ
『できるなら 「ふじせら」みたいにテレビを見ている間に産まれて欲しいな~』

家事をしながら 末娘とふたりで「はるみ」の様子をみていました。
夜の10時。何度いきんでも まだ何も出てこない・・・
かなり苦しいのか、後ろ足を小刻みに動かしていました。

もう少し待ってみようと 家へ戻ったら、牛小屋にいた娘が「はるみが倒れた」と呼んでいます。
ばったり倒れて 大きな音がしたそうです。
「はるみ」は大きく目を見開いて、四本の脚をつっぱったまま動きません。

私の少しばかりの経験では、「倒れ込むように寝た牛」と「産んだ後で数十秒間倒れた牛」は見たことがありますが、こんな事は初めてです。

獣医さんに電話をかけていると、再び娘が「何か出てきたよー」

「はるみ」は倒れたままいきんで、第1期の赤い袋と 第2期の白い袋を次々に出し、胎児の前足が少しづつ見えてきました。
娘はずっと「がんばれ~」と励ましています。
軽く子牛の前足を引っ張ると、無事産まれ出てきました万歳
10時半 無事出産。ホッとしているところへ 夫と息子が次々に帰ってきました。

母子ともに疲れたのか、初乳を飲ませるのに時間がかかるので、夫と息子が牛の部屋に入って親牛のお乳を飲ませていました。
息子も牛の捕まえ方やつなぎ方が手馴れてきたようです。
  


Posted by てんとうむし at 02:11Comments(4)うし

2011年10月13日

「あらた」です

子牛の出生届けは、1週間以内に・・・(あれ?今日で丁度7日目だった!)タラーッ
9月29日に あわてて農協に行って 出生届を出してきました。

名前は「あらた」です。 女の子なので、ひらがな表記となります。


もう一度新しく始めようとの気持ちを込めて・・・そして、口蹄疫で失った「新太」(シンタ)の名前をもらって「あらた」と読んでみました。

「はるみ」とも柵越にごあいさつ。。。

クルクルとよく動く耳は「みみこ」のようでもあります。

この頃は餌やりの時に、親牛「ふじせら」の餌箱からはみ出した草を口にくわえて、食べるような仕草をしています。
よく寝て よく食べて 元気に育ってほしいです。

*出生届けをしたところで、パソコンが壊れてしまい、しばらく記事の投稿も出来ませんでしたガーン
命名のお知らせ 随分お待たせしてすみません。。。  


Posted by てんとうむし at 23:23Comments(8)うし

2011年09月24日

産まれました

昨日(22日)の夜、「ふじせら」がついに『お母さん』になりました。

予定日は27日。夜の見回りを始めてまだ3日目。でも、この頃は お乳も張って、すそも緩んで いよいよ近いと感じていました。
お産の時には、何時もよりたくさん 敷きわらを使います。
昨日のお昼に、堤防の草を刈って干した 新しい敷きわらを、軽トラ2台運んできました。


これで、準備OKOK

あとは しっかり見回りを!
でも、まあ、「今日は まだじゃろー」と思ってましたが。
夜の10時半 夫は外出中。 私は ついつい「ア〇ビリー〇ブル」に夢中になっていると。。。

牛小屋から息子の声が「もう産まれるよー」
「うっそーオドロキ
走って行くと、背中を丸めていきんでいるので・・・「電話 デンワ~ お父さんに、いや獣医さんかなアセアセ

「かあちゃん もう産まれちょるよー」とまた息子の声
「うっそ~~~」

もう一度見ると、「ふじせら」の鼻先に くろぐろとした子牛が・・・ さっき見たのは産み落とした直後の「ふじせら」だったようです。

子牛は元気な女の子です。


20~30分で立ちあがり なんとかお乳を探り当て ちゃんと初乳も飲みました。
初産の「ふじせら」。 誰にも教わらないのに、子牛の全身をきれいに舐めて、お乳もたくさん出して、やさしい声で子牛を呼んで、すばらしいお母さんぶりです。


丁度 お彼岸。 畑の作付けなどもあり、ご先祖さまのお墓参りに行けないかもしれませんが、せめて近くに眠る「みみこ」「ふゆこ」「新太」に報告しなくてはと思っているところです。




  


Posted by てんとうむし at 00:20Comments(12)うし

2011年06月13日

埋却地へ

明日(6月14日)は、みみこ ふゆこ 新太の命日です。
夢なら覚めて欲しいと思ったあの時から一年経ちました。

今日は梅雨もしばしのお休み・・・上天気ではないけれど、雨が降らないだけでも良しとしましょう。
埋却地へ、てんとうむし夫と末娘と私で お参りに行ってきました。

久しぶりに行ってびっくり! 埋却地はすっかり野の草で覆われていました。


ヒメジョオンをかき分けて我が家の牛たちの眠るところに・・・


きょうも ここは 静かでした・・・

「まだがんばるからね、帰っておいでよ」と手をあわせました。

本当に 一年経ったのですね。
このブログを通じて励まして下さった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

何処かで何か恩返しを・・・と思いながら大震災から3ヶ月たちました。募金ぐらいしかできませんでしたが。
明日は講演会に行ってみようと思います。

  


Posted by てんとうむし at 23:04Comments(6)うし

2011年05月08日

リトマス紙

少し前まで、カラカラの畑に数日おきに潅水する日が続いていましたが、ここ数日でようやく恵みの雨が降ってくれました。
いや、これだけ降ればもう充分。明日は晴れて欲しい。仕事がたくさん溜まっているので。。。
人参の草取り、苗の定植、トマト用のハウスのビニール張り・・・みんな遅れてしまいました。
明日こそ!

トマトの苗や


キュウリの苗

みんな出番を待っています。

さて、我が家に車輌消毒槽が出来て、二ヶ月以上経ちました。
口蹄疫のウイルスに対しては、塩素系やヨード系、アルデヒド系などの消毒薬があるようですが、いずれも我が家にとっては高価です。(非常時には使うかもしれませんが)

こんな消毒薬はないかしら・・・
〇排水した時に環境に影響が少ないもの
〇危険でないもの
〇手ごろな値段のもの
〇消毒の効果が長く続くもの
〇車が痛まないもの

酸ならpH5以下。アルカリならpH12~13で死滅するそうです。
身近にある色々な薬品を試してみましたが、今は消石灰を使っています。



共済組合から頂いたリトマス紙で消毒槽内のペーハーを調べてみました

 
左が5~6日目の消毒液。 PH8程度でしょうか。うっかりしてましたアセアセ雨も2回ほど降っています。
右が入れ替えたばかりの時。液に浸けすぎて色が落ちてしまいましたが、ペーハー11(以上?)のようです(それ以上計れないので)
11以上のpHを計れたら いっそう安心なのですが・・・

以前は消石灰の上澄み液を使っていましたが、翌日には中性にもどっていましたガーン
それで今は、消石灰を直接振り込んで使っています。

中学生の時以来? リトマス紙との数十年ぶりの出会いでした。




  


Posted by てんとうむし at 01:54Comments(6)うし

2011年04月21日

あれから1年・・・

随分長い間、更新を休んでいました。。。
色々あった1ヶ月でした。
栃木の息子を心配しながらも、ドタバタと末娘の卒業と引越しを済ませました。すると続いて身内や家族が体調を崩し、すっかり病院と仲良くなってしまいました。
それでも春はやってきて・・・

畑も花盛りになりました

今は夏野菜の苗を仕立てています。
トマトとか・・・


一年前も こんなに花が咲いていたのでしょうか。
口蹄疫の発生から今日(20日)で1年です。

今日は「一斉消毒の日」そして、川南町では「口蹄疫発生1年を振り返るフォーラム」が開催されました。
我が家は野菜農家でもあるので、午前中はカラカラに乾いた畑に潅水用のホースやスプリンクラーで潅水作業。その後フォーラムに行く積りで準備しましたが、すでに1時になっていました。
こうなったら、一斉消毒か フォーラムか どちらか一つしか選べません。
・・・それで、消毒の方を選びました。
お話が聞きたかったのですが残念です泣き
まだまだ、日本周辺の国々では発生が続いているようです。それぞれの国の対応など、知りたい事も多いです。。。

さて、この1年。帰ってきた次男は すっかり牛の扱いが上手くなりました。

ブラッシングで、トロ~ンと気持ちいい顔の「ふじせら」です。

二度と悲しいことが起きないように・・・
「牛のいる生活」が平穏でありますように。  


Posted by てんとうむし at 02:06Comments(6)うし

2011年02月18日

車輌消毒槽 完成

車輌消毒槽が 完成しました。


大型が通れるにはあと数日待たなければいけないそうですが、軽自動車ぐらいなら・・・という事で、16日の夜に初めて通ってみました。
これからは毎日、ここを徐行しながら通る事になります。

17日は一日中雨でした。消毒槽の排水の具合を見るのには都合のよい天気です。
薬液の深さの調節や、雨の日の排水などを考えて、排水パイプの後端が動かせるように作ってもらいました。。。




まだ2日目で使い勝手も判りませんが、なんだか良さそうな気がします。

たったの2頭しかいないのにこんなに立派な消毒槽を作って、ちょっと気恥ずかしくもありますが、去年の春の口蹄疫の 消毒に明け暮れた日々を思い出すと やはりあったほうが良いかなと思っています。
町からの半額補助の制度にも後押しされ 踏み切る事が出来ました。

あとは サボらず消毒液を作り替えたり、ごみ溜め状態にならないように掃除したり・・・です。

水道から75メートル・・・ホースがあと30メートル足りないので、買ってこないと何も始まりません汗
 



  


Posted by てんとうむし at 02:32Comments(4)うし

2011年02月11日

車輌消毒槽 その1

去年から計画していた「車輌消毒槽」の設置。
またいつか発生するのでは・・・
牛のいる生活を続ける限りは 必ずついて回る不安です。

消毒液をバケツに入れて 75メートル先の我が家の私道の入り口に。。。
2~3往復しないと、マット(毛布)は充分に湿りません。
毎日、何年も? あきっぽい私には続ける自信がありません。
「今日はいいか~」なんて思えばマットはカラカラ。
せめて、水槽を作ってタイヤの消毒を。そうすればバケツの往復から解放されるはずです。

消毒槽の長さは、タイヤが1回転できるように。幅は牛を積んだトラックが入れるように。
薬液は何センチの深さまで?
あれこれ考えてようやく決めました。

そしていよいよ 工事が始まりました。




人の通る道も作るため、ピンクの大きな房の花をつけるサルスベリの木を 抜くことにしました。
今まで楽しませてくれて ありがとう!

   


Posted by てんとうむし at 02:03Comments(2)うし

2010年12月01日

ふじせら 青草を食べる

今日は、うれしいお知らせ。
「ふじせら」がようやく青草を食べてくれました拍手
息子と私が交代で作る 毎日のスペシャルメニューは・・・
我が家の畑の えん麦 イタリアン 芋のつる ナズナ等の野草を

ハミキリで細かく切って

乾草やワラと混ぜます

よく、よ~く混ぜて 出来上がり!

すると、この頃は 混ぜていない青草も

食べてくれるようになりましたニコニコ

紹介が遅れましたが、1週間前にやって来た「はるみ」も

同じメニューで青草の味を覚えさせています

「ふじせら」と「はるみ」 性格もそれぞれ違っています
再開後 第一号の「ふじせら」は、内気でおとなしいようですが、息子が毎日のようにブラッシングしたり、痒い所を掻いてやったりしていたので とても人懐こくなりました。

「はるみ」は初日からとても興奮して、部屋中の匂いを嗅いだり 飛び出そうとしたり、隣の「ふじせら」を覗き込んだり、鳴いたり・・・ずいぶんせわしい子でした
この頃は落ち着いて 餌もモリモリたべていますが、やはり青草トレーニング中です
「ふじせら」のように、慣れてくれると良いのですが・・・

青草を食べない我が家の牛を たくさんの方が心配してくださいました
『えん麦を刈りにおいで』とMさん
『イタリアンを刈りにおいで』とTさん
微量要素や食欲の出る薬をくれたYくん
乳酸菌をくださったFさん
農協の方と、獣医さん・・・皆さん 本当にありがとうございました!!

きっと、誰の心の中にも同じように、『良い牛』を作って児湯や宮崎の畜産の復興を願う気持ちがあるのでしょう
  


Posted by てんとうむし at 02:38Comments(6)うし

2010年11月15日

ふじせら 大脱走

「ふじせら」がやって来て、そろそろ2週間になります。
長い長い2週間でした・・・
乾草ばかり食べたがって、我が家の野草(まあ、雑草ですが)には見向きもしない。
夫も私も 鎌を手に色々な種類の草を刈ってきては、ふじせらの鼻先へ・・・どれもお気に召さないようです。
「あんたは、肥育か?」

知り合いの牛飼いさん達も 心配してくれて、ローズグラスやら、食欲の出る薬やら、微量要素やらを提供していただき「まあ、そのうち食べだすじゃろ~」と言う事になりました。

早く我が家に慣れるようにと、息子と私で 「ふじせら」をブラッシングしたり、顔をナデナデしたり。
13日には、ぼつぼつ運動場に出してみることにしました。

運動場と言うより「日なたぼっこのできる庭」のイメージで。
ところが運動場に出た「ふじせら」は、ドカドカと走り出すと勢いをつけて柵をジャンプ!
息子と私の目の前で、畑のほうに走り去ってしまいました。

「今のジャンプ、高かったよね」「馬みたいだね」
19年間牛を養ってきましたが、柵を飛び越えた牛は「ふじせら」の他には1頭だけでした。
唖然としながらも、ロープを持って追いかけます。
夫は留守。息子と私のふたりだけで捕まえなくては。

8反のうちの畑を走り抜けると、お隣の5反程の畑に。(まだ何も植えていないので、少し安心です)
全力で走っても 牛に追いつけない。なんとか、牛の先回りをしたいけれど。

すわり込んで『べーべ~』と呼んでみる・・・来るわけないか。
牛と一緒に走る、また走る。。。
なんとか家の近くまで戻ったものの、捕まえるには人手が足りない。
そこへ、「なんね~放牧ね?」と笑いながらMさんが来て、手伝ってくれました。
Mさんも、「ふじせら」が青草を食べないのを心配して、来てくれたのでした。
大助かりでした。感謝!
ようやく、追い込んで息子が「おもて」を取りました。

気が付けば、今朝(14日)は筋肉痛。

でも本物の「大脱走」は 今日のこと。私たちの地区に牛舎を持つ方の牛が逃げました。
メスながらも、とても根性のある牛のようです。
『ぜ~ったい 捕まらないっ!』とばかりに山へ逃げてしまったそうで・・・
私たちの地区の畜産農家の人たちも、捕獲作戦にほぼ全員参加。
うちの息子と夫も、微力ながらもお手伝いに行きました。

しばらくして帰ってきたので話を聞くと、総勢19名で捕まえたそうです。他にショベルカー3台も出動したそうで・・・ ちなみに夫は牛に追いかけられて、転んだそうです。追いかけられた人、多数。
牛にすくいあげられた人も。 それにしても怪我人が出なくてよかったです。
「でじょごんさん」が近くにいて、皆を守ってくれたのでしょうか。
そして、地区の人たちの絆と助け合いの精神を、改めて感じた日でした。





  


Posted by てんとうむし at 01:11Comments(8)うし

2010年11月03日

牛が来る日(ハラハラ)

「11月2日、午後に牛を引き取りに来てください」と連絡があったのが、4日前。。。
なんだか急だなあ~ 牛が来る前にやることが色々・・・

昨日は牛小屋の消毒を 共済組合にしていただきました。

器械のエンジンがかかると、バリバリと大きな音。
煙のように見えるのが、消毒薬です。小屋の中も、運動場も 煙でもわっとしています。

後は、餌とか敷きワラとか準備。

そして、今日(2日)
午前中は木城町の畜魂祭へ。
りっぱな畜魂碑が出来ていました。


碑文の最後には、犠牲になった町内の家畜の頭数が。

宮司さんの祝詞で、また泣けてきました。
新しく来る牛を、しっかり守らないと・・・

午後、私が畜魂祭から帰ると、夫はすでに牛を迎えに家畜市場へいってました。
牛小屋の前で帰りを待つことにドキドキ

・・・遠くからトラックが見える。先輩のTさんに、運んでいただきました。
「ふじせら」到着!

かわいい~っ!
かわいいな~!
かわいいでしょ!!!
穏やかで、落ち着いた性格のようです。人にも慣れているみたい。
前の飼い主さんに、可愛がられていたのでしょう。


鼻息荒く、思いっきり私と母の匂いをかぐ・・・
餌の匂いも。 敷きわらの匂いも。
・・・で、後は小屋の中から外の景色を眺めてばかり。
夕方になっても、夜になっても、立ちっぱなしで外を見ています。
まだ、落ち着かないようです。気に入ってもらえるかな?

夫も私も母までも、何度も様子を見に牛小屋へ。
午前中まで一緒だった仲間と別れ、一人ぼっちになって、きっと寂しいのでしょう。
元気が無いです。
もう1頭飼う予定です。早く買って、仲間を作らないとね。早く、早く!
  


Posted by てんとうむし at 01:47Comments(11)うし

2010年10月15日

虹の折鶴

先月の28日のことですが、「ムッチー牧場口蹄疫災害募金」からお見舞金の配布があり、町役場へ行ってお見舞金を頂いてきました。



袋の中には やさしいハーブの匂い袋、そして 全国から寄せられた励ましの寄せ書きと虹の折鶴が入っていました。
折鶴は丁寧に紙に包まれ、手作りの匂い袋はミシン目が整っていて、何処でどんな方たちが作ってらっしゃるのかと、しばし考えました。
「愛する農家の皆様へ」と書き出してある手紙の末尾には「つながレインボー隊一同」とありました。
たくさんの応援 ありがとうございます。

折鶴は 牛小屋に

お見舞金で新しいウオーターカップを買いました

早く取り付けなきゃ・・・

おとといは庭の花を摘んで、共同埋却地へ。。。
新しい牛が来ることを みみことふゆこと新太に報告して来ました。
必ず帰ってくるようにと、何度も言いました。


同じ列の先頭に、大きなサツマイモが3本供えてありました。

さ~て、いよいよ明日は地区の神楽。。。
21年ぶりに 我が家が「宿」ですクラッカー
今日は両隣のお宅とお煮しめ作り(70人分程)
明日は お赤飯を5升・・・上手くできるか心配です。
苦手な「早起き」。。。
がんばります力こぶ
  


Posted by てんとうむし at 21:27Comments(2)うし

2010年10月12日

牛が来る?!!!

「牛 買いましたよ」
今朝一番の電話は 農協の畜産課の方からの連絡でした。

「ええ~っオドロキ」と私が驚きすぎたのか
「もし、気に入らないのなら他の方に譲りますが・・・」

「いえ、いいんですよ~  ただ、まだ先だと思っていたので」


どんな牛がいいのかな・・・今までに何人かの牛飼いさんに聞いてみました。
「値段よ」 「相性よ」 
そうですね。良い牛が安かったら嬉しいし、長い付き合いになるから 気の合う牛と過ごしたい。
セリに行ってたくさんの牛を見たものの・・・私たちにはさっぱりタラーッ
ここはやはり、牛の種付けでいつもお世話になっている畜産課の方に頼む事にしました。

「うちの牛(みみこ)と同じような牛を買ってください」と言ったら困った顔をされたので、「日齢にみあった体重の牛」をお願いしました。

「ちなみに血統は? 日齢は? 体重は? 値段は?」
・・・どれも満足です。10秒間ほど夫と相談後「買います」と返事。

「あっ 名前はなんですか?」
「『ふじせら』です」
「ありがとうございます。大事に飼います」・・・あとは相性です。一ヵ月後に会うのが楽しみです。
  


Posted by てんとうむし at 22:40Comments(11)うし