› てんとうむしの畑 › 2010年05月

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Posted by みやchan運営事務局 at

2010年05月28日

ブリューゲルの絵

野菜の出荷と販売、配達を中止してから2週間が経ちます。
車での移動で、口蹄疫のウイルスを運んだり、もって帰ったりしないためです。

畑では、ソラマメ グリンピース スナックエンドウ ルッコラ ほうれんそう・・・等が収穫時期を逸して 硬くなったり トウ立ちしたり。

野菜による収入はストップ。。。 牛と豚の畜産農家さんと同じ状況です。

けれど この辛い状況の中、ブログのコメントで、また ファックスやハガキ、電話でたくさんの方から励ましの言葉をいただきました。  本当にありがとうございます!!!
「私たちは独りじゃないんだ」そう思って毎日を過ごす事が出来ました。

『野菜の配達が無理なら、取りに行くよ』 『野菜 待ってるから・・・』 そんな言葉もかけてもらい
ただもう、感謝 感謝・・・です。
「もう少ししたら、また野菜もって行きます!」そう答えました。

でも、その前に、考えたくもない事が。
これが、現実。 間もなく我が家にも訪れること。

強い風の吹いた日、近所で養豚農家さんの・・・。(感染はしていなくても、自主的に始めたそうです)豚さんの声がずっと聞こえました。次の日も。
肥育農家さんも・・・。

役場から来られて 土地の確認や、隣接地の場合の同意の件 穴の掘り方 色々聞かされました。
夫は田んぼに行ってたので 私ひとりでした。
「もう、吐きそう 倒れそう」と思いながら聞きました。
聞かなければならないこと、知らなければならないことです。

今、カラスがいないでしょ?

あ、そう言えばいませんね

みんな、川南に行ってるようです。

(覚悟せよ・・・ということか?)

ゆうべ、久しぶりにブリューゲルの絵をみました。と言っても画集なんて持ってませんが。
我が家の本棚の「野間 宏集」の巻頭に『狂女(悪女)フリート』と言うタイトルの絵が載っているのです。

「絵は 自分が感じたものをそのまま受け入れればいいっちゃが」と長女や次女が言ってたので、研究者のような分析はできなくても、絵画に無知な私でも 何かを感じていいかもしれない。

ブリューゲルの絵を見るたび(ああ・・・)苦しく哀しくなる。
フリートは狂ってなんかいない。 狂った世界で懸命に普通に生きようとしているように見える。
でも、赤いうねりに飲み込まれるのも時間の問題かも。
フリートは牛かもしれない。私かもしれない。
私は、奇怪な生き物かもしれない。


牛たちの顔がまともに見れません。  


Posted by てんとうむし at 03:20Comments(10)うし

2010年05月19日

牛のいる生活 4

ワクチンの存在は知っていましたが、軽々しく口にできないと思っていました。
半径10キロ。
そうであれば、我が家の牛たちも対象です。


混乱していて、記事も書けません。  


Posted by てんとうむし at 23:45Comments(18)うし

2010年05月15日

牛のいる生活 その3

先日、5日ぶりに食料品の買出しに行きました。。。
5日ぶりの外出・・・と言う事です。

ボランティァで行っていた絵本の読み聞かせも、お話会も、通い始めたヨガ教室もすでに中止してたので、本当に久しぶりって気分でした。

けれど、外出すれば自分がウィルスを拾ってくるのでは・・・と、買い物中は常に不安。
ビクビクしながら食料品をかごに入れ、気晴らしにもならず帰ってきました。

朝に夕に、じょうろを振り回してあちこちに酢や竹酢液を撒きながら、噴霧器ぐらいは買おうかと思うのですが、その為にもまた外出の必要があります。

運動場に牛を出したらウィルスにさらされて危険なのか?それとも紫外線にあたって殺菌効果があるのか?

見えない敵に、すっかり疲れてしまいます。


「風が吹くとき」(レイモンド・ブリッグズ作/小林忠夫訳 篠崎書林)

小さな田舎町にすんでいる、すでに定年を迎えた夫婦。静かで穏やかな毎日が、食事中の突然のラジオ放送から変ってしまいます。「これから戦争なので、核シェルターに3日間避難せよ」
そこで夫婦はドアを外して壁に立てかけ、マットレスを敷いてシェルターを作り、ガラス瓶に水を詰め・・・
爆弾が炸裂し、死の灰が降り注ぐ中で夫婦は喧嘩したり励ましあったりしながら、数日を過ごします。
「きっと、助けに来てくれる。政府の言う事に間違いはない!」
最期の時まで政府を信じつつ。。。

じょうろを振り回していると、私のしている事は「お手製核シェルター」ほどに頼りないものかも・・・と心細くなります。
牧草の種をまく頃ですが、その牧草が伸びる頃、我が家の牛たちがここに居てくれるようにと強く強く思います。

  


Posted by てんとうむし at 02:53Comments(16)うし

2010年05月10日

牛のいる生活 その2

8日(土曜日)農協から手紙が届いた。
「口蹄疫ウイルスには、酸性の木酢液も有効と思われる。ついては、月曜日に無料にて配布するので おいで下さい・・・」との内容でした。
そして、農業新聞の記事のコピーまで・・・
ありがたいことです!

木酢液が良いんなら、竹酢液もいいはず・・・!
毎年竹の炭焼きをしていたから、竹酢液が残っています。それで、さっそく牛の運動場の周りに撒布。
竹酢液は取り扱いも簡単! 知っていたら、もっと早くやっていたのに。
100倍液をたっぷり作って、牛の体にもじょうろで掛けました。
(ウイルスはどこだ?)

近所の酪農家の方から「うちでは、サイレージにクエン酸を混ぜてる」と聞いたので、我が家流にアレンジ。 餌の青草に うすめたりんご酢をじょうろで掛けました。酢が美味しいのか、いつものようによく食べました。
(でも、ウイルスはどこだ?)

牛を竹酢液のプールで泳がせて、酢漬けの餌を食べさせたい心境です。
じょうろだけが増えました。。。

アルカリ性・・・酸性・・・消毒薬も増えました。。。

去年、マスク切れにまでなった新型インフルエンザ。。。大きなお店ではいまでも手指の消毒液が、店内に置いてあります。
でも、口蹄疫対策の靴底消毒用のマット等は、見かけません。
「人には感染しません」・・・全国ニュースにもならず、控えめな口蹄疫関連のニュースの後で、いつも繰り返されるセリフです。
この言葉を聞くたび、畜産農家と消費者が引き離されていくようで、寂しく思います。

(木城の役場や公共機関、農協には、靴底消毒用のマットが置いてあります。)  


Posted by てんとうむし at 01:35Comments(2)うし

2010年05月08日

牛のいる生活

この頃の日課。消毒液作りと撒布。
そして、毎日何度もチェックするのが 農水省のホームページ。
そこに、口蹄疫の発生状況が報告されています。マスコミの報道より早く。。。
今朝(7日)チェックして、24例目~35例目(後に43例目まで増えました)の報告を見て、全身から力が抜けるような感覚を覚えました。「1日で11件も!!」
うろたえつつ 近所の酪農家のお宅に電話。
「もしもし、農水省のホームページ見てる?」
「みてるよ~」と奥さんの声。
色々なことを話しました。
消毒のこと、外出のこと、マスコミの報道のしかた、その他の情報、などなど・・・
やれるだけの対策をとりつつ、すでに腹をくくった様子。
(私も見習おう・・・うろたえてる場合じゃない)

まだ少し雨が残っていましたが、消毒液を作りあちこちに撒布。
てんとうむし夫は、どうしても外せない用事のため宮崎市内に行き留守でした。

昨日から、新太の乳離れをしています。母親のみみこと新太の部屋を仕切って、新太がみみこのお乳を飲めないようにするのです。
本当は4月20日頃にするつもりでしたが、口蹄疫発生のショックですっかり遅れてしまいました。昨夜は母子でお互いを呼び合うように鳴いていました。
今日は、落ち着いています。

午後は、夫と牛小屋の堆肥出し。
3頭とも 新しい敷きわらに気持ち良さそうに寝そべっています。

夕方は、雨で流れた石灰の撒きなおし。
今日は、郵便受けを私道の入り口に持って行きました。

これで、郵便やさんまで、とおせんぼと言うわけです。。。


  


Posted by てんとうむし at 02:27Comments(6)うし

2010年05月07日

播きなおし その2

今年のトウモロコシは どうも生育が思わしくありません。。。
再度播きなおしです。
今度は、育苗トレイに・・・(5月2日播種)


今日(6日)白くてかわいい芽が出ました。

トウモロコシは、いつも畑に直播だったので、トレイでの育苗が上手くいくのか? まあ、試してみます。

ナスの苗・・・アブラムシがびっしり付いて、元気がありません。そこで育苗ハウスから外に出して 5~6日間放っておきました。今日、よく見ると、葉っぱの上におなじみのナナホシテントウや 黒い背中に赤いホシのフタホシテントウ。葉っぱの裏にはテントウムシのタマゴや、親よりすばしっこい幼虫が集まっていました。これで安心して定植できます。

せめてもの口蹄疫対策。石灰を播く範囲を広げて、私道の入り口に消毒薬を置きました。

なんだか、とおせんぼみたいですが。
そのせいか最近、我が家に殆ど人が来なくなりました。
でも口蹄疫の蔓延を防ぐためには その方が良いのです 
多くの方が気を遣って下さっているのようです。。。
そして私たちも、仕事で必要な時と食料品の買出し以外には、外出を控えています。
どこの、畜産農家も自分たちの牛を守るために頑張っています。
願いが届きますように・・・


  


Posted by てんとうむし at 00:14Comments(6)苗つくり