› てんとうむしの畑

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Posted by みやchan運営事務局 at

2011年01月07日

米作りをやめた日

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

昨年の口蹄疫発生以来、多くの方から温かいコメントをいただき、励まされながら、私たちもまた一歩前に進むことができました。
そんな気持ちを40年ぶりの『お習字』で・・・

ありがとうございました!

昨年のクリスマス前からず~っと胃腸炎で寝込んでいた息子も、ようやく復活です
(4キロ以上痩せてましたが)
クリスマスケーキも、お正月のお節もナシのかわいそ~な年末年始でした。。。

これで、やっと本当の春がくると思っていたら、家族内で次々と胃腸の調子が悪くなる人が続出・・・
今、流行っているのでしょうか?
最初に感染した息子には、私たち夫婦が寝込んだ時の看病を頼んでおきました。これで安心? 

さて、年明けの夫の一言。「もう米はいいかな」
「そうね もういいかもね・・・」

画家は「もう充分に楽しみました、これ以上描き加えるものはありません」と思った時に、カンバスにサインをするのだと、娘が言ってましたが。
なんだか、そんな心境です。

米も30年近く無農薬で作ってきました。
夫とふたり、その30年を振り返っているところです。
次からは私たちの恥ずかしくも懐かしい米作りを、書いてみようと思います。
どうぞ、お付き合いください。




  


Posted by てんとうむし at 02:00Comments(4)田んぼ

2010年12月25日

クリスマス

年末年始には、毎年のように体調を崩すうちの家族・・・(去年は新型インフルが1名)
なので、今年は家族そろってインフルエンザの予防接種を受けて万全の備えですチョキ
ところが、皆で普通の風邪をひいてしまい、最後まで残っていた私もようやく復活です

気が付けばクリスマス!

今年は素敵なカードを頂きました

空もツリーも私の好きなピンク色ですニコニコ
気持ちもピンク色のように優しくありたいですねハート
今夜はたくさんのサンタさんが、大活躍していることでしょう・・・


息子が昨日から急性の胃腸炎で寝込んでしまい、ケーキもお預けとなりました。
どうやら、少しずつ快復してきていますが・・・健康が一番のプレゼントですね。

今年こそ、だれも寝込まないで新年を迎えたいものですニコニコ  


Posted by てんとうむし at 01:54Comments(9)プライベート

2010年12月01日

ふじせら 青草を食べる

今日は、うれしいお知らせ。
「ふじせら」がようやく青草を食べてくれました拍手
息子と私が交代で作る 毎日のスペシャルメニューは・・・
我が家の畑の えん麦 イタリアン 芋のつる ナズナ等の野草を

ハミキリで細かく切って

乾草やワラと混ぜます

よく、よ~く混ぜて 出来上がり!

すると、この頃は 混ぜていない青草も

食べてくれるようになりましたニコニコ

紹介が遅れましたが、1週間前にやって来た「はるみ」も

同じメニューで青草の味を覚えさせています

「ふじせら」と「はるみ」 性格もそれぞれ違っています
再開後 第一号の「ふじせら」は、内気でおとなしいようですが、息子が毎日のようにブラッシングしたり、痒い所を掻いてやったりしていたので とても人懐こくなりました。

「はるみ」は初日からとても興奮して、部屋中の匂いを嗅いだり 飛び出そうとしたり、隣の「ふじせら」を覗き込んだり、鳴いたり・・・ずいぶんせわしい子でした
この頃は落ち着いて 餌もモリモリたべていますが、やはり青草トレーニング中です
「ふじせら」のように、慣れてくれると良いのですが・・・

青草を食べない我が家の牛を たくさんの方が心配してくださいました
『えん麦を刈りにおいで』とMさん
『イタリアンを刈りにおいで』とTさん
微量要素や食欲の出る薬をくれたYくん
乳酸菌をくださったFさん
農協の方と、獣医さん・・・皆さん 本当にありがとうございました!!

きっと、誰の心の中にも同じように、『良い牛』を作って児湯や宮崎の畜産の復興を願う気持ちがあるのでしょう
  


Posted by てんとうむし at 02:38Comments(6)うし

2010年11月15日

ふじせら 大脱走

「ふじせら」がやって来て、そろそろ2週間になります。
長い長い2週間でした・・・
乾草ばかり食べたがって、我が家の野草(まあ、雑草ですが)には見向きもしない。
夫も私も 鎌を手に色々な種類の草を刈ってきては、ふじせらの鼻先へ・・・どれもお気に召さないようです。
「あんたは、肥育か?」

知り合いの牛飼いさん達も 心配してくれて、ローズグラスやら、食欲の出る薬やら、微量要素やらを提供していただき「まあ、そのうち食べだすじゃろ~」と言う事になりました。

早く我が家に慣れるようにと、息子と私で 「ふじせら」をブラッシングしたり、顔をナデナデしたり。
13日には、ぼつぼつ運動場に出してみることにしました。

運動場と言うより「日なたぼっこのできる庭」のイメージで。
ところが運動場に出た「ふじせら」は、ドカドカと走り出すと勢いをつけて柵をジャンプ!
息子と私の目の前で、畑のほうに走り去ってしまいました。

「今のジャンプ、高かったよね」「馬みたいだね」
19年間牛を養ってきましたが、柵を飛び越えた牛は「ふじせら」の他には1頭だけでした。
唖然としながらも、ロープを持って追いかけます。
夫は留守。息子と私のふたりだけで捕まえなくては。

8反のうちの畑を走り抜けると、お隣の5反程の畑に。(まだ何も植えていないので、少し安心です)
全力で走っても 牛に追いつけない。なんとか、牛の先回りをしたいけれど。

すわり込んで『べーべ~』と呼んでみる・・・来るわけないか。
牛と一緒に走る、また走る。。。
なんとか家の近くまで戻ったものの、捕まえるには人手が足りない。
そこへ、「なんね~放牧ね?」と笑いながらMさんが来て、手伝ってくれました。
Mさんも、「ふじせら」が青草を食べないのを心配して、来てくれたのでした。
大助かりでした。感謝!
ようやく、追い込んで息子が「おもて」を取りました。

気が付けば、今朝(14日)は筋肉痛。

でも本物の「大脱走」は 今日のこと。私たちの地区に牛舎を持つ方の牛が逃げました。
メスながらも、とても根性のある牛のようです。
『ぜ~ったい 捕まらないっ!』とばかりに山へ逃げてしまったそうで・・・
私たちの地区の畜産農家の人たちも、捕獲作戦にほぼ全員参加。
うちの息子と夫も、微力ながらもお手伝いに行きました。

しばらくして帰ってきたので話を聞くと、総勢19名で捕まえたそうです。他にショベルカー3台も出動したそうで・・・ ちなみに夫は牛に追いかけられて、転んだそうです。追いかけられた人、多数。
牛にすくいあげられた人も。 それにしても怪我人が出なくてよかったです。
「でじょごんさん」が近くにいて、皆を守ってくれたのでしょうか。
そして、地区の人たちの絆と助け合いの精神を、改めて感じた日でした。





  


Posted by てんとうむし at 01:11Comments(8)うし

2010年11月03日

牛が来る日(ハラハラ)

「11月2日、午後に牛を引き取りに来てください」と連絡があったのが、4日前。。。
なんだか急だなあ~ 牛が来る前にやることが色々・・・

昨日は牛小屋の消毒を 共済組合にしていただきました。

器械のエンジンがかかると、バリバリと大きな音。
煙のように見えるのが、消毒薬です。小屋の中も、運動場も 煙でもわっとしています。

後は、餌とか敷きワラとか準備。

そして、今日(2日)
午前中は木城町の畜魂祭へ。
りっぱな畜魂碑が出来ていました。


碑文の最後には、犠牲になった町内の家畜の頭数が。

宮司さんの祝詞で、また泣けてきました。
新しく来る牛を、しっかり守らないと・・・

午後、私が畜魂祭から帰ると、夫はすでに牛を迎えに家畜市場へいってました。
牛小屋の前で帰りを待つことにドキドキ

・・・遠くからトラックが見える。先輩のTさんに、運んでいただきました。
「ふじせら」到着!

かわいい~っ!
かわいいな~!
かわいいでしょ!!!
穏やかで、落ち着いた性格のようです。人にも慣れているみたい。
前の飼い主さんに、可愛がられていたのでしょう。


鼻息荒く、思いっきり私と母の匂いをかぐ・・・
餌の匂いも。 敷きわらの匂いも。
・・・で、後は小屋の中から外の景色を眺めてばかり。
夕方になっても、夜になっても、立ちっぱなしで外を見ています。
まだ、落ち着かないようです。気に入ってもらえるかな?

夫も私も母までも、何度も様子を見に牛小屋へ。
午前中まで一緒だった仲間と別れ、一人ぼっちになって、きっと寂しいのでしょう。
元気が無いです。
もう1頭飼う予定です。早く買って、仲間を作らないとね。早く、早く!
  


Posted by てんとうむし at 01:47Comments(11)うし

2010年10月18日

でじょごんさん

昨日(16日)は地区の「山の神まつり」
我が家は21年ぶり・・・2回目の「宿」でした。

1週間程前から、頭の中は 煮しめとお赤飯の事でいっぱい。
地区から預かったお金で、酒や焼酎 煮しめの材料などを買い整えました。
両隣のお家に手伝ってもらいながら、平釜で70人程の煮しめを作り、お赤飯を5升蒸かします。

当日は、ただバタバタしているだけで時間が過ぎましたが 地区の方たちがたくさんお手伝いしてくれたお蔭で、例年同様の準備ができました。
ご近所さんや 地区の人たちの 温かさや優しさを つくづく有り難いと感じました。

始めに 畑の中にぽつんと建っている「でじょごんさん」に、焼酎、水 塩 洗米、煮しめ、赤飯をお供えします。


でじょごんさんは、「大将軍」がナマったものらしいです。
でじょごんさんは 家畜の神様・・・とか。
今年は 地区の畜産関係者がみんな集まって、特に念入りに拝んでもらいました

お社は、林に守られてひっそりと建っています


このお社が神楽の舞台です。 
毎年比木神社から 宮司さんを始め4名の方に来て頂いて奉納いたします。
お昼になると いよいよ始まり。
力強い笛と太鼓の音にあわせて舞が始まると、そこだけ別の空間です。

今年は舞の意味も説明してもらいました。。。

初めは「地固めの舞」 これから始まる事を神様に挨拶

2番目は「きじんまい」(漢字で書くと「鬼神舞」でしょうか?)  強力なパワーを神様は喜ぶそうです。鬼のパワーならなおさら!(生命力の塊りのような子どもたちの、鬼の面を見て泣く声がお社中に響けば、神様はますます喜ぶとか・・・) 
           
3番目は「将軍舞」  弓や 矢を持って舞います。狩りや、けものの神様だそうです。でじょごんさんとも関係ありそうです。


最後は「たぢからおのまい」(漢字だと「手力男の舞」でしょうか?) ちょっと怖いけれど 上品な顔のお面です。

これでお開きのはずが、ことしは アンコールが!  神楽のアンコールって始めての体験です。

  
みんなが観たかったのは・・・
「じゅのまい」ハート (「寿の舞」?)
齢300歳とかの、すご~く年寄りの神様だそうです。
杖をついて登場。舞の途中で眠ってしまう。
            
ところが、女の人を見ると 急に元気になる、ちょっとセクハラな神様です。やはり最後はこれでないと シマラナイ。。。

「年寄りでも こんなにがんばっているのだから、おまえ達もガンバレ」と言うメッセージが込められているそうです


すばらしい舞を奉納してくださった比木神社の皆様に感謝!
「宿」を助けて、盛り上げてくださった地区の皆さんに感謝!

神様に感謝!

  


Posted by てんとうむし at 02:01Comments(6)プライベート

2010年10月15日

虹の折鶴

先月の28日のことですが、「ムッチー牧場口蹄疫災害募金」からお見舞金の配布があり、町役場へ行ってお見舞金を頂いてきました。



袋の中には やさしいハーブの匂い袋、そして 全国から寄せられた励ましの寄せ書きと虹の折鶴が入っていました。
折鶴は丁寧に紙に包まれ、手作りの匂い袋はミシン目が整っていて、何処でどんな方たちが作ってらっしゃるのかと、しばし考えました。
「愛する農家の皆様へ」と書き出してある手紙の末尾には「つながレインボー隊一同」とありました。
たくさんの応援 ありがとうございます。

折鶴は 牛小屋に

お見舞金で新しいウオーターカップを買いました

早く取り付けなきゃ・・・

おとといは庭の花を摘んで、共同埋却地へ。。。
新しい牛が来ることを みみことふゆこと新太に報告して来ました。
必ず帰ってくるようにと、何度も言いました。


同じ列の先頭に、大きなサツマイモが3本供えてありました。

さ~て、いよいよ明日は地区の神楽。。。
21年ぶりに 我が家が「宿」ですクラッカー
今日は両隣のお宅とお煮しめ作り(70人分程)
明日は お赤飯を5升・・・上手くできるか心配です。
苦手な「早起き」。。。
がんばります力こぶ
  


Posted by てんとうむし at 21:27Comments(2)うし

2010年10月12日

牛が来る?!!!

「牛 買いましたよ」
今朝一番の電話は 農協の畜産課の方からの連絡でした。

「ええ~っオドロキ」と私が驚きすぎたのか
「もし、気に入らないのなら他の方に譲りますが・・・」

「いえ、いいんですよ~  ただ、まだ先だと思っていたので」


どんな牛がいいのかな・・・今までに何人かの牛飼いさんに聞いてみました。
「値段よ」 「相性よ」 
そうですね。良い牛が安かったら嬉しいし、長い付き合いになるから 気の合う牛と過ごしたい。
セリに行ってたくさんの牛を見たものの・・・私たちにはさっぱりタラーッ
ここはやはり、牛の種付けでいつもお世話になっている畜産課の方に頼む事にしました。

「うちの牛(みみこ)と同じような牛を買ってください」と言ったら困った顔をされたので、「日齢にみあった体重の牛」をお願いしました。

「ちなみに血統は? 日齢は? 体重は? 値段は?」
・・・どれも満足です。10秒間ほど夫と相談後「買います」と返事。

「あっ 名前はなんですか?」
「『ふじせら』です」
「ありがとうございます。大事に飼います」・・・あとは相性です。一ヵ月後に会うのが楽しみです。
  


Posted by てんとうむし at 22:40Comments(11)うし

2010年10月08日

秋の植え付け

9月10日に定植したブロッコリー。虫にやられてほぼ全滅です。
どうにか生き残った株は・・・

せっかく、良い苗を植えたのに。。。

でも、こんな時のために 播種時期をずらしておいた後播きの苗がgood

雨の降りだす前に 定植です

今度こそ、無事に育ってほしいものです。

苗床ハウスでは、あたらしい芽が次々と・・・


農薬を使わない我が家では、苗をたくさん作って対応しています。
息子が播いた種子も きれいに発芽しています。  


Posted by てんとうむし at 23:30Comments(4)

2010年10月01日

児湯の競り市

昨日(9月30日)は、3月以来、6ヶ月ぶりの子牛のセリでした。

購買者の方は来てくれるのかな?
1年以上経った子牛たちは、大きいだろうな・・・
なんと言っても セリ値はどうだろう?

夫とふたりで出かけてみると。。。

競り市入り口での車の消毒・・・これはいつもの事ですが。
牛つなぎ場は ロープで仕切られ駐車場から直接入れないようになっていました。
人も消毒が済んでから入場です。(私たちは消毒テントの存在がわからず戸惑いました)
牛の搬入口も、上からミストが・・・あれも消毒でしょうか
踏み込み消毒槽も今まで以上に増えていました。
先ず徹底した消毒に驚きました。

次に、たくさんの人、人、人・・・オドロキ
今回のセリを注目している人がどれほど多いかということですね。
そして、牛を失った農家がどれほど多いか・・・
セリ名簿を買いに事務所へ(無料配布の名簿をいただく)
 

「再開 再会」 待ち望んだこの日がやって来て 本当に良かった
でも、命を懸けたのは、ワクチン接種をした牛や豚たちだと思うのですが・・・

名簿を片手に たくさんの方達に混じって牛の下見・・・まるで今日牛を買うかのように。
夫ともはぐれてる・・・(捜さないけれど)
いっぱい子牛を見て、すぐにでも牛が飼いたくなってしまいました。

セリが始まりました。
セリの会場へ・・・満員で入れません。これだけの賑わいは私には初めての経験でした。
会場を映す外のモニターへ・・・やはり人垣が。
セリ値は、高そう・・・いや、すごく高いオドロキ
始まって間もなく百万円を越す牛が現れました。
その後は、247万円超の牛も・・・電光掲示板の文字がチカチカと動き続けて、会場はザワザワ。
その牛は 山形県の畜産業者の方が競り落として 高鍋農高にプレゼントされたのだそうです。
県外の方たちの応援がとても心強かったです。
その後も百万円を越す牛がありました。やはり、忠富士×安平は高い。

今度は買う側の私たち。セリ値が高いと・・・ゆっくり始めるしかなさそうです。

  


Posted by てんとうむし at 23:10Comments(8)うし

2010年09月24日

成牛市

3週間ぶり更新です。畑に出る事は 夫と息子に任せて、ひたすら孫のお守りや洗濯で毎日が過ぎていました。。。
夫と母と私の3人暮らしだったのが、ただいま7人家族となっています。 孫の世話で腰痛になりましたがいつも笑い声が絶えず、 家族が多いのはよい事だと深夜の洗濯をしながらしみじみ思っています。
そして新聞もパソコンもテレビも見る暇がなくなって、あらためて子育ての大変さを思い出しました。

しかし昨日(22日)は かねてからの計画通り 夫とふたりで高千穂の成牛市に行ってきました。


再開するための導入なら、子牛の競りに行くのが普通かもしれませんが。。。

市場に着いたら さっそく成牛名簿を100円で買って、血統をチェック・・・
我が家の、みみこ ふゆこに似た牛はいないかな?
レーンに繋がれた牛たちの側には、飼い主の方が ブラッシングしたり、牛のツメを磨いたり。
そんな農家の方たちが幸せそうに見えてくる。。。

成牛だけに、10歳以上のうしが多い。それぞれの農家で それぞれの養われ方をしていたのだろう・・・
体形も体格も、みんな違って見えてくる。

目がみみこに似ている牛がいた!!  名簿を見ると・・・「福桜」「菊安」!(種牛の名前です)
父親と母牛の父親が一緒でした。この牛は、誰に買われるのかな?

競り市で 先輩の牛飼いさんに「道に迷わんで来れたね~?」と声をかけられた。
高千穂でばったり会うとは・・・
お互いワクチン接種で牛を失ったので
「今日は見るだけですね~」「やはり11月からでしょうかね」と話す。

いよいよ競りが始まった。
牛の体格や血統を見比べながら、競りを見学。いまだに素人のようなてんとうむし夫婦ですが・・・
目がみみこに似ていた牛が 競りに掛けられるのを見届けてから、市場を後にしました。

帰りには、高千穂神社で「いい牛に出会えますように」と祈って、それから高千穂峡にも行きました。
真名井の滝をバシバシ写真に収めて、夫と昼食。ふたりで出かける事は 牛のいる生活をしている時はなかったねーと言いながら、牛丼とマス寿司を注文しました。

失ったものは帰ってこないと・・・さみしいけれど、吹っ切れた(たぶんアセアセ)一日でした。


  






  


Posted by てんとうむし at 01:44Comments(10)うし

2010年09月01日

県民フォーラム

今日(8月31日)は、口蹄疫の被害を受けた畜産農家と 知事や県の関係者の方々との意見交換会が川南町であり、我が家も小規模経営ながら参加して、勉強させていただきました。

今後の復興対策についての説明のあとは、時間ぎりぎりまでたくさんの意見、疑問、質問が出され、知事さんや職員の方たちが丁寧に答えていらっしゃいました。

報道機関も来ていたので、きっと明日の新聞には詳しい記事が載るでしょう。
感染ルートの解明 補償金の課税 埋却地の管理 県や国の対応等など・・・今まで自分が不安に感じていたり、憤っていたことを他の農家さんも同じように思っていたのだと分かりました。

最後の方では、児湯地区の畜産の再生、復興についての明るい意見も出され、出席して良かったと 元気をもらって帰りました。
終息宣言は出ても、本当の終息はまだまだこれから(そんな意見も出てました)です。  


Posted by てんとうむし at 01:07Comments(2)うし

2010年08月25日

60℃を超える

17日は54℃ 18日は58℃ 19日は温度にむらがある事に気が付いたので、切り返し。
23日には堆肥の表面を白い菌が覆い、温度も60℃を超えました。
 
カメラを近づけると湯気でレンズが曇り、うまく撮れませんでしたが だいたい63℃になっていましたチョキ

農薬を使わず、循環型農業をめざして27年。 牛を飼って19年。 
野草を中心に餌をやり、その糞から堆肥を作り続けてきました。。。

我が家の堆肥の発酵温度は、50℃以上 60℃以下を目安にしていました。
高熱での発酵は微生物が死に、堆肥の質も悪くなるので、50℃台で切り返していましたが、今回は少し高めが目標です。

それでも堆肥作り19年の意地。。。 牛たちにもすまない・・・

米ぬかを入れて ようやく目標達成です。

安心して再開できるようにと願っています。
そして、今までの事を決して忘れないように・・・
夫と息子と私で、口蹄疫の記事をスクラップブックに。
   


Posted by てんとうむし at 00:05Comments(10)畑とうし

2010年08月18日

60度

我が家の牛たちが残してくれた 最後の堆肥。
口蹄疫のウイルスは、温度が上がると死滅するのだそうです。
それで、堆肥はしっかりと発酵させて 60度以上にしなければいけないそうです。

堆肥作り ぼかし肥作りは、ず~っとやっている事なので、自信はあったのですが・・・
今回はなかなかタラーッ
昨日は、てんとうむし夫と息子が 米ぬかを混ぜ込んで切り返しました。


そして今日は 2回目の温度検査に 家畜防疫員の方が来られました。
結果は・・・54度。
あと少しです。

大切な牛たちの 大切な堆肥。 無駄にしないようにと思っています。

帰ってきた息子から私に、こんな可愛いエプロンがメロメロ

いえいえ、これは息子の友達が私にくださったのです。
バラの花に てんとうむしの刺繍クローバー 
世界に一つのエプロンですね!
ありがとうございます。
バラの花に・・・負けませんよ~~~っピカピカ 




  


Posted by てんとうむし at 00:04Comments(6)畑とうし

2010年08月16日

お盆も過ぎて・・・

二週間ぶりの更新になりました。
娘の入院のため、両家で孫のお守りを引き受け、子育ての楽しさと大変さを思い出したこの一ヵ月半・・・
先週は、新しい命の誕生がありました。  これから、ますます楽しく忙しくなりそうです。。。
 
そして、県外にいた息子が帰郷・・・しばらく畑を手伝ってくれるとの事。。。
丁度我が家も色々と忙しくなる所なので、とにかく、ネコの手以上に期待してまっすニコニコ
八年間 我が家を離れて、すっかり関西弁の息子。 たくさんの友達もでき、むこうの生活も楽しかったようで、お餞別にいただいた品々がいっぱい!
しっかり畑仕事に励むように? こんな作業着が・・・
 
ちょっと、恥ずかしいけれど、粋なはからい赤面

この時期 畑の仕事がはかどるのは早朝・・・がんばってね~
そして、お盆・・・
三頭のナスの牛たちです

共同埋却地にもお参りに・・・

花束を、牧草でしばって・・・

帰ってきてほしい・・・
帰ってきてほしい・・・  


Posted by てんとうむし at 23:47Comments(2)プライベート

2010年08月03日

電柵の効果

今年の電柵作戦は、どうにかアナグマとサルを追い返すことに成功しました
始めのうちはアナグマに破られていましたが、一番下の線を低く張って防ぎましたチョキ
ところが、今度は「はぐれザル」にやられて・・・電柵を5段にしてみました。

これなら、サルもジャンプできないでしょうOK

・・・なのに、毎日のように侵入。「なぜ???」「サルには勝てないのか」
毎朝 畑を見てがっかりでしたが・・・ある日夫婦同時に気が付きました!
電柵のスイッチが いつも「自動」だった事に!
「自動」は、センサーが働いて暗い時だけ作動です。夜行性の動物向き。
サルは、朝早くやって来るはず。。。 私たちよりず~っと早起きをしてガーン
朝は、自動的に電気もoff・・・悠々と侵入できます。

ず~っとサルに負けていたてんとうむし夫婦でした。 

「連続」にしたら、被害がなくなりました。 まあ、トウモロコシも終わっていましたが。。。
来年こそ!

今年も、玉虫の死がいを庭で拾いました。

生きているたまむしに出会ってみたいものです。やっぱり夜行性?

  


Posted by てんとうむし at 00:22Comments(6)

2010年07月30日

共同埋却地へ

今日(29日)は、私たちの町で 口蹄疫の蔓延を防ぐため殺処分された家畜のお祓いがありました。
町内の牛豚の畜産農家と山羊やイノシシを飼っていらした方が集合。私も夫と参加しました。
名簿では81戸(事業所)
あいにくの雨。皆傘を持ち 長靴で・・・花束を抱えていらっしゃる方も多い。

外出も 買い物も お互いの訪問も控えてたので、皆さんそれぞれ知った顔をみて話が弾んでいるようでした。

先ず、地元の比木神社で宮司さんの祝詞(のりと)
独特のイントネーションにのった言葉を聞きながら、近隣の町で感染が広がる中 ほんの数件で収まったのは 神様のお蔭かな?・・・と、天井に描かれた花鳥の図を見ながら思った。(でも、みんなワクチン接種になりましたが)

「木城の町にて 牛豚を飼い、よく育て、飼育の技を磨き、暑いにつけ 寒いにつけ 牛豚を思い・・・
嬉しい時も 悲しい時も 牛豚と・・・」祝詞を聞いているうちに、落涙。
しかしここは、あんまり泣く場面ではなさそうだ。。。 前の若者は椅子から転げ落ちそうに居眠りしているし。

次に、マイクロバスや自家用車で共同埋却地へ。名簿では8箇所になっている。
我が家の牛たちが眠る土地へ。。。
この道を通り、この景色を見たのか。

埋却地は広くて、広くて、静かでした。
4~5m幅のかまぼこ型に土が盛られ、それが 縦に何列も 整然と並んでいます。
この地下に居るのか・・・

「うちの牛は ここじゃが」 「真ん中あたりじゃ」 場所を指差したり、花束をそれぞれの列に供える方がいたり。
(???なんで、分かるのだろう? こんなに広いのに・・・だれか知っているのかな?)

てんとうむしアンテナで、埋却にずっとたずさわった方を発見。
「あの、14日の牛はどこの列でしょうか?」

その方は、覚えていてくださった。 我が家の牛だけでなく、他の農家の牛たちの事も。
「14日は、あの列ですよ。 お名前は? ああ、めずらしい名前だから覚えてます。 花束をくれやったでしょ? 中ほどの、少し向こうです」

「花束には、なんか書いてあったですか」と聞かれたので
「いいえ、花には数珠をつけました」と答えた。
「ああ、なんか書いてあったのは〇〇さんか」(それぞれの農家に、それぞれの思いがあるんだな)

「花束、投げ込んでおきましたよ」(よかった、ちゃんと届いたんだ)

この方たちが埋却作業をしてくださったのなら、きっと丁寧に牛豚たちを扱ってくれたことでしょう。
埋却や 消毒にかかわったたくさんの方、ありがとうございます。

この土地の一年後、二年後・・・心休まる場所になるようにと思いました。








   


Posted by てんとうむし at 00:19Comments(2)うし

2010年07月28日

一斉消毒

昨日久しぶりに会った 近所の牛飼いさんから
「明日は 3回目の一斉消毒だね」と言われて
「ええぇ~オドロキ うちは2回目が終わったところよ」と言ったら
「ええぇ~」と逆に驚かれた・・・

「だ、大丈夫よ、8月4日までにすればいいんだからアセアセ

どうも、1週間ほど孫のお守りをしていたら浦島太郎になったようです。

消毒は口蹄疫発生以来、ずっと私の担当です。 夫は薬品の希釈倍数を一桁間違えて以来、消石灰撒布係り。
2回目の消毒の時、噴霧器のノズルに薬品が詰まって、噴霧と言うより まるでセミのおしっこ状態・・・
消毒と言うには程遠かった。

「壊れたって事でしょ。 町の産業課に頼んだ方がいいよ」と言われました。

今日は私たちの町の畜舎の一斉消毒の日(木城町にも牛豚は1頭もいません)
小さな牛小屋だから 自分でしないと申し訳ないと思っていたが、やはり町にお願いしました。

飛び入りの我が家に 時間を割いて来て頂いた

動墳の威力はすごい!

お願いして良かったニコニコ
職員の皆さん、ご苦労様。そして、ありがとうございました。  


Posted by てんとうむし at 21:42Comments(0)うし

2010年07月28日

解除の日

終息宣言はまだだし、非常事態と移動制限が解除・・・と言っても牛は居ないし。
「べつにぃ・・・」と思っていたら、懐かしいご近所さんが二人でやって来ましたニコニコ
ご近所なのに、3ヶ月以上行き来がありませんでした。。。
ひとりは繁殖、もうひとりは肥育農家です。
電話はしてたけど、こうやって久しぶりに顔をあわせると「解除の日だ~」と実感がわきます。

今までの事やこれからの事で話題が次々と・・・
山のイノシシは元気なのか?
補償金に所得税はかかるのか?
牛の導入の時、補助はあるのか?
判らない事ばかりです。。。

今度、どんな牛を飼うか?  とちょっと明るい話も。
私たち夫婦は、牛のことは勉強不足・・・専業の牛飼いさんは、私たちの大先生です。
どこの牛がおすすめなのか、勉強させてもらわないと。
「高千穂の牛は?」と聞いてみたら「奥高?」と言われた。
すごい! うちの牛の3代前のルーツを知っているオドロキ
そして、我が家の牛の3代祖をスラスラと言ってくれたオドロキ
私は、血統書を見ないと思い出さないのに。


「もちろん無理だけど やっぱり、うちの牛に戻ってほしい」と言うと
「長年住んだ所に帰るわ」と慰められた。

もうすぐ8月のお盆。いただいたお見舞金から、牛たちの供養にと思い蓮華灯を買いました。

夜になってスイッチを入れると・・・


牛小屋の雨どいも修理中です
  


Posted by てんとうむし at 02:17Comments(6)うし

2010年07月28日

お礼

本日(27日)午前零時をもって、移動制限と非常事態宣言が解除になりました。
口蹄疫発生以来、励ましのコメントや、お手紙 お見舞いの品々などで、てんとうむし農園を支えていただき 本当にありがとうございました。
ブログの内容も暗くなったこの数ヶ月間、いただいたコメントで 何度も何度も励まされました。
重ねて感謝申し上げます。
皆様のお気持ちを忘れる事のないよう、これまでにいただいた全ての品々を写真に収めております。

外出を控えて引きこもっていたので、食料品など大助かりでした


これから良い事があるように・・・

きっと当農園の再起を祈って下さったのでは・・・?
手彫りの篆刻

友人 知人 野菜を食べていただいたお客さんからのお見舞い・・・
そして町からは


まだまだ有りますが、写真にお名前を入れてしまったので、記事に載せるのを控えさせていただきます。
今まで出会った全ての方と、ブログで出会った皆様に感謝です。

  


Posted by てんとうむし at 00:31Comments(0)うし