› てんとうむしの畑 › 2012年03月26日

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Posted by みやchan運営事務局 at

2012年03月26日

29万の雫

24日(土曜日) いよいよ「29万の雫」の公演の日です。

劇団『一演』のS君、Aさん、一人娘のAちゃんが我が家に取材にやってきたのは、去年の5月24日。
2010年春、口蹄疫が発生した時、私たち夫婦はどのように過し 何を考えていたのか・・・録音テープを前に改まってインタビューされるのも、ちょっと妙な気分でした。(かつて私は『一演』のメンバーだった)

私たち夫婦がインタビュー第一号との事。インタビューの練習にでもなれば、それでいいだろうと思ったので、緊張感ゼロでした。
あとで、今しゃべった事を一言一句違えずに原稿におこし 自分たちで演じると聞いて「しまった!」と思いました。(ほぼ雑談ばかりでしたね~)

あれから10ヶ月。
役者さんたちは、畜産農家、スナックを経営されている方 獣医さん 建設業者 国会議員 JA職員 僧侶など様々な方に 県内だけでなく 鹿児島や東京まで出かけて取材を重ねたそうです。

今回の公演では、私たちのインタビューは取り上げられなかったのでなんだかホッとしてしまいました。

ごご7時開演。

この公演を企画中に逝ってしまった彼は 客席に座るだろうか、舞台に立っているだろうか?

インタビューを受けた方たちが 役者さんによって舞台に現れました。
何を思い どう行動したのか・・・
目に見えない ちっぽけなウィルスによって翻弄された私たち。そして28万8649頭の命。

「口蹄疫が発生した」それだけの事実に たくさんの人たちのそれぞれの真実が重なり、「国のため」と言う魔法の言葉によって、何やらとてつもない生き物が産まれてしまうのでしょう。

公演を観た後、今もまだ収束していない原発事故や 両親が体験した戦争と どこか似ているようだと思いながら帰りました。




  


Posted by てんとうむし at 02:19Comments(4)プライベート